見せた“母国の意地” しかし3位入賞のイングランドに英紙から手厳しい指摘「決勝に進んだチームには及ばない」【ラグビーW杯】

2023年10月28日(土)12時7分 ココカラネクスト

ボロボロになりながらも、何とかアルゼンチンを退けたイングランド。そのパフォーマンスには厳しい声も飛んだ。(C)Getty Images

 現地10月27日、ラグビーワールドカップ・フランス大会は3位決定戦が行なわれ、イングランド代表がアルゼンチン代表に26-23で勝利。大会を3位で終えた。

 開始早々にSOオーウェン・ファレルのペナルティゴール(PG)でイングランドが先制した試合は、8分には、No.8のベン・アールが懸かんな突破で敵守備陣を破ってトライを成功。直後のPGもファレルが決め、13-0とリードを広げる。

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 その後にアルゼンチンの反攻を受け、SOサンティアゴ・カレーラスにトライとコンバージョンキック成功で逆転されたイングランド。しかし、リスタート直後にHOセオ・ダンがトライを返して21−17と再び逆転する。その後、両チームともにPGで得点を奪い合った試合は、26−23でイングランドが逃げ切った。

 1PG差の大接戦を制し、アルゼンチンを破ったイングランド。ラグビーの母国である意地を見せつけた彼らの粘り強いパフォーマンスには、英メディアも称賛する。英紙『The Guardian』は「限界を露呈した勝利ではあったが、それでも勝利に変わりはなかった」と指摘。宿敵に苦戦を強いられながらも、何とか勝利をもぎ取った代表チームを絶賛した。

「今大会の間にイングランド代表がどれだけ成長したかは大いに議論の余地はある。それでもロス・プーマス(ラグビーアルゼンチン代表の愛称)を退け、僅差の勝利で、表彰台に立てたことは満足すべきだろう」

 一方で2003年大会以来のW杯制覇を狙っていたチームについて同紙は、こう手厳しい指摘もする。

「この“3位決戦”がどうだったかを見極めるのは、言うは易く行うは難しだ。しかし、この2チームが決勝に勝ち進んだチームには到底及ばないことを思い起こさせる内容だった。イングランドは先週、南アフリカを相手に大接戦を演じたかもしれないが、やはり準決勝で敗れたチームと勝ったチームの間には質の差があった」

 母国メディアからもクオリティーの向上を求められたイングランド。試合後に英公共放送『BBC』の取材でFLのコートニー・ローズは、「今は衛兵交代の時間だ。新時代が来る」と明言したが、はたして4年後までに進化できるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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