ルクレールが2戦連続のPP。アルファタウリのリカルドが大健闘の4番手【予選レポート/F1第20戦】

2023年10月29日(日)7時24分 AUTOSPORT web

 現地時間10月28日、2023年F1第20戦メキシコシティGP(メキシコGP)の予選が行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が通算22回目のポールポジションを獲得した。2番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、そして4番手にダニエル・リカルド(アルファタウリ)が続いた。


 角田裕毅(アルファタウリ)は15番手で予選を終えているが、パワーユニットとギヤボックスの交換によりグリッド降格が決まっている。


 標高2300mの高地に位置するアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスを舞台に開催されるメキシコシティGP。今大会のドライタイヤはC3タイヤがハード(白)、C4タイヤがミディアム(黄)、C5タイヤがソフト(赤)と、最も柔らかめのコンパウンドとなる。


■Q1:ノリス、まさかの19番手


 現地時間15時、18分間のQ1は快晴のなか、気温25度、路面温度46度、湿度28%というドライコンディションのもと開始された。地元の歓声を一身に受けるセルジオ・ペレス(レッドブル)が1分18秒553をマークし暫定トップにつけるが、その直後フェルスタッペンが1分18秒099をマークしペレスを0.454秒上回る。


 一方、メルセデス勢、マクラーレン勢、フェラーリ勢の6台は1セット目にミディアムタイヤを装着。そんななか、ダニエル・リカルド(アルファタウリ)が角田のトゥも使い1分18秒341をマーク、フェルスタッペンから0.242秒遅れの暫定2番手につける。


 シャルル・ルクレール(フェラーリ)がミディアム勢の最上位は暫定3番手につけるが、マクラーレンの2台はタイムを残すことができず、残り5分を切ってから1アタック目にミディアムを履いた6台もソフトタイヤに履き替えて2アタック目に向かい、ソフトタイヤに履き替えたピアストリが1分18秒241をマークして暫定2番手につけた。


 一方のランド・ノリス(マクラーレン)はターン7でミス。ラストアタックのチャンスにかけることになったが、セッション終盤にコースインのタイミングを図ろうと複数台の車両がピットロード出口で止まったことに起因し、コース上にトラフィックが発生。このトラフィックの影響もあり、ノリスは満足にアタックできぬままチェッカー。


 Q1トップはフェルスタッペン、2番手ピアストリ、3番手リカルド。角田は11番手でQ2進出を決めた。一方、16番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、17番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、18番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、19番手ノリス、トラックリミット違反によりタイムを残せなかった20番手ローガン・サージェント(ウイリアムズ)の5台がQ1敗退にとなった。

2023年F1第20戦メキシコシティGP ランド・ノリス(マクラーレン)


■Q2:角田、チームメイトのサポートに徹する


 15分間のQ2。まずは大声援の中、ペレスが1分18秒124をマークする。ただ、3年連続王者フェルスタッペンが1分17秒525を叩き出し、ペレスのマークしたタイムを早々に0.499秒上回る。暫定首位に浮上したフェルスタッペンのタイムを上回るべくアタックに臨んだピアストリは0.249秒届かず2番手、そして3番手にアルファタウリのリカルドというオーダーでセッションは後半に入った。


 パワーユニットとギヤボックスの交換によりグリッド降格が決まっている角田は、リカルドにトゥを使わせアシストするべくコースイン。ただ、タイヤ温存のためか、Q2はタイムを計測せずチームプレイに徹することとなった。また、FPで好調を見せていたアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は「何かが壊れているかもしれない」と無線でマシンの違和感を訴える。


 残り3分。フェルスタッペンを除く14台がコースへ。角田はユーズドのソフトでコースインし、リカルドの前で走行。ターン1手前でリカルドにポジションを譲る。その効果もあってか、リカルドは1分17秒706をマーク。ただ、ハミルトンが1分17秒571でトップ浮上。同じくメルセデス勢のラッセルが1分17秒673で3番手に浮上し、リカルドは4番手でQ3進出を果たした。


 11番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、12番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、13番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、トラックリミット違反によりベストタイム抹消となったアルボンが14番手、そしてチームメイトのサポートに徹した15番手角田の5台がQ2敗退となった。

2023年F1第20戦メキシコシティGP ダニエル・リカルド(アルファタウリ)


■Q3:フェラーリがワンツー。リカルドが4番手


 ポールポジションを決める最終Q3は12分間。Q3前半でメルセデス勢の2台、ペレスはユーズドを装着。そんな中、フェルスタッペンが1分17秒286をマークするが、1分17秒166をマークしたルクレール、1分17秒233をマークしたサインツが上回り、フェラーリが暫定ワンツーとなる。リカルドは最初のアタックで1分17秒382をマークし、フェルスタッペンに続く暫定4番手とここでも悪くない。


 アタックタイミングをずらした周冠宇を除く9台が終盤2アタック目に入った。全車がニュータイヤ投入となる中、フェルスタッペンはセクター2全体ベストもセクター3を伸ばせず。ルクレールがF1通算22回目のポールポジションを獲得。2番手にサインツが続き、フェラーリがフロントロウを締める結果となった。
 
 3番手フェルスタッペン、4番手リカルド、5番手ペレスとなり、アルファタウリのリカルドが地元戦を迎えたペレスを上回ることに。以下、6番手ハミルトン、7番手ピアストリ、8番手ラッセル、9番手ボッタス、10番手周冠宇というトップ10となった。


 2023年F1第20戦メキシコシティGP決勝は、日本時間30日5時(現地時間29日14時)より71周で行われる。

2023年F1第20戦メキシコシティGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2023年F1第20戦メキシコシティGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2023年F1第20戦メキシコシティGP 予選終了直後、チームと予選4番手を喜ぶダニエル・リカルド(アルファタウリ)

AUTOSPORT web

「レール」をもっと詳しく

「レール」のニュース

「レール」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ