WEC:マノーTRS、ジネッタ製LMP1カーでスーパーシーズン参戦。台数は明言せず

2017年11月2日(木)14時36分 AUTOSPORT web

 CEFCマノーTRSレーシングとイギリスの老舗コンストラクター、ジネッタは11月1日、中国・上海でプレスカンファレンスを実施し、マノーがジネッタ製新型LMP1マシンを用いて2018/19年のWEC世界耐久選手権に参戦すると発表した。


 2016年にWECのLMP2クラスに新規参入したマノーは今年1月、プライベーター向けLMP1マシンを製造すると発表していたジネッタとパートナーシップを結び、2018年以降のLMP1参戦を目指す計画があると明言していた。


 そんななかで行われれた今回の参戦発表ではドライバーラインアップ等、チーム体制の詳細は明らかにされず。リソースを集中させ1台体制とするのか、2015〜2016年のLMP2での活動と同様に2台体制を維持するのか、LMP1とLMP2に1台ずつという体制になるのかは現在のところ不明だ。


 また、ジネッタはフランスのメカクロームより、3.4リッターV6ターボエンジンの供給を受ける契約を結んでいるが、マノーはエンジンパートナーについても今後発表するとしている。

2016年からWECに参戦するマノーは今シーズン、CEFCマノーTRSレーシングとして24号車と25号車の2台体制でLMP2クラスに挑んでいる。


 マノーの発表によって来シーズンのLMP1クラスは、10月31日にELMSからステップアップするとアナウンスしたドラゴンスピードとマノーの2チームがエントリーすることが確定。


 ロシアのBRエンジニアリングとともに独自の新型LMP1マシンを製作中のSMPレーシングもまた新規参戦を目指しているほか、2017年シーズン途中まで唯一のLMP1プライベーターチームとしてWECに参戦していたバイコレスも復帰参戦するものと考えられている。


 こうしたなか、現在まで進退を明らかにしていないTOYOTA GAZOO Racingが来シーズン以降の参戦を継続することとなれば、2018/19年に行われる“スーパーシーズン”のLMP1クラスには、今シーズンを上回る6台以上のエントリーが集まる見込みだ。


 なおジネッタは10月上旬、最初のオーダー品としてスペアを含む3台のマシンをあるチームに販売したと発表。ただし購入チームは明らかにされておらず、もし前述のチーム以外が購入者である場合は、さらにエントリーが増加する可能性も考えられる。


 ジネッタのローレンス・トムリンソン会長は「マノー、TRSレーシングとともにプログラムを進められることに満足している」と語った。


「新たな挑戦に関わるチームと我々ジネッタ、そしてすべてのスポンサーにとって、大きなチャンスとなるだろう。世界最高峰のレベルの耐久レースを戦うことは、もっとも厳しい技術的課題のひとつだからね。そんな挑戦をともに楽しめるパートナーが居ることは素晴らしいことだ」


 LMP2からのステップアップを果たすマノーのジョン・ブース代表もまた「LMP1への参戦が決まり、とてもにうれしいよ」と喜びのコメント。


「チームは過去2年間、この耐久シリーズについて学んでおり、LMP1へのステップアップは正しい選択だと確信している。我々はジネッタのスタッフや活動実績を知っており、ともに協力して競争力のあるLMP1パッケージを開発できると信じているんだ」


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