“心は名古屋にある”元助っ人の夢は叶うか? 正式FAのロドリゲスに米メディアも熱視線「日本で成功した魅力的な投手」

2023年11月4日(土)18時0分 ココカラネクスト

キューバ代表としてWBCに参戦してから亡命。メジャー移籍を狙ってきたロドリゲス。その夢が叶う寸前まで来ている。(C)Getty Images

 現地時間11月2日にメジャーリーグは、公式サイトでフリーエージェント(FA)となる選手を公示。今オフの移籍市場における選手たちの去就がこれまで以上に注目を集めている。

 日本にゆかりのある選手もFA市場における声価を高めている。元中日のジャリエル・ロドリゲスだ。レギュラーシーズンが終わった10月6日に中日も自由契約選手として公示されていた剛腕は、FA選手としてメジャー契約を目指している。

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 実力は折り紙付きだ。昨季にセ・リーグで56試合に登板し、防御率1.15、WHIP0.92、39ホールドと図抜けた成績を残したロドリゲスは最優秀中継ぎのタイトルを獲得。中日とも2年契約を締結するなど、日本でも確かに評価されていた。

 ただ、去り際は後味の悪さが残った。今年3月に開催されたWBCにキューバ代表として出場していたロドリゲスは、大会終了後は来日せず……。セ・リーグが開幕した今年4月に自身のインスタグラムで「急に契約を破棄したことをお詫びしたい」「自分はMLBでプレーしたいという夢を追うことにしました」と亡命を発表していた。

 その後に中日から自由契約となったロドリゲスは、10月にドミニカ共和国で開催されているメジャーリーグのトライアウトに参加。鵜の目鷹の目のスカウト陣の前で堂々たる投球を披露し、一定以上の評価を下されていた。

 そして今月2日に正式にメジャーでのFA選手となったロドリゲスは、いまや貴重なリリーバーとして各球団のフロント陣の垂涎の的ともなっている。

 キューバの野球情報に精通しているヨルダノ・カルモナ記者は、自身のX(旧ツイッター)において「彼にはヤンキース、アストロズ、レンジャーズのほかに7球団が興味を持っている」と指摘。複数球団からの熱烈な関心を伝えている。

 また、メジャーリーグをはじめとする各国球界の移籍情報を発信する米専門サイト『MLB Trade Rumors』は「ロドリゲスと契約するうえでの手続き上のハードルがなくなった」と強調。そのうえで「MLB各球団で評価が分かれるところだろうが、彼は世界で2番目にレベルが高いとされる日本で成功を収め、なおかつ将来性もある魅力的な投手である」と断言。そして、現時点で先述の3球団に加えて、ドジャース、レンジャーズ、ホワイトソックス、フィリーズなど合計10球団が獲得に「前向きである」とした。

 一部で5年5000万ドル(約74億円)と囁かれる大型契約を勝ち取るとも報じられているロドリゲス。先月27日に全米野球記者協会に所属のフランシス・ロメロ記者の取材で「世界中のどこにいようと自分の心は名古屋にある」としながら、「自分の夢のため、プレーしたいリーグ、チームに行きたいと思った」と告白。正直な想いを打ち明けていた26歳だが、メジャー契約を勝ち取るのは、まず間違いなさそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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