宮田「辛くても強さを発揮できるようになった」坪井「色々なことが起きるのがスーパーGT」【GT500チャンピオン会見】

2023年11月5日(日)22時33分 AUTOSPORT web

 2023年スーパーGTの最終戦となった第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』の決勝後、栃木県のモビリティリゾートもてぎで2023年シーズンのシリーズチャンピオン会見が行われ、第8戦で優勝を飾りタイトルを獲得したau TOM’S GR Supraの坪井翔と宮田莉朋が登壇。チャンピオンシップを制した喜びを語った。


坪井翔/第1スティント担当


「本当に最高の結果を得られたと思います。2年前に自分が最初のチャンピオンを獲った時は、どちらかと言うと他力本願な状況でした。あの時は追う立場で、とにかく優勝するイメージでレースをしていました。ですが今回は追われる立場です。そのプレッシャーもあるなかで、しっかりとレースに勝ってチャンピオンを決めることができました」


「色々なことが起こるのがこのスーパーGTなので、今日は自分たちにとって悪い展開にならないといいなと。そのなかでも、まずは自分たちにとっては鬼門となるもてぎで、予選で3番手になれたことがとにかく嬉しかったです。今日のレースでは、前の2台を抜けば優勝できるという状況でしたが、ライバルも強力でなかなか抜く機会を見出せなかったです」


「今日のレースは刻一刻と展開が変わっていくなかで、このスーパーGTの難しさを感じました。特に、トップの3号車とは大きく離されてしまいました。22周目には、前にいた17号車をなんとか抜くことができ、そこで自分たちはチャンピオンになれると確信を得ました」


「(今シーズンを振り返ると、)開幕戦は残念でした。ですが、それ以降は全員がやるべきことをやって結果を出してきました。今日も、自分たちが持つ力のすべてを出し切ることができたので、タイトルを獲得できたのかなと思います」

チャンピオン会見に出席した坪井翔(au TOM’S GR Supra)


宮田莉朋/第2スティント担当


「今週末は全体的に流れが良く、みんなでGTチャンピオン獲ろうという気持ちがありました。シーズンを通して考えても、僕たちはいい流れで戦うことができていたのかなと思います。ですがこのもてぎに関しては、ぼくたちが苦手とする要素は大きかったです。去年のもてぎもQ1を突破することができなかったので、まずはQ1突破しなければ、という考えしかなかったです」


「レースに関しては、路面がドライの状況では3号車のほうが早かったです。後ろの23号車MOTUL AUTECH Zも速かった。ですが、雨降ってきたところで、前の3号車との差も縮まってきてチャンスがあるかもしれないというなかで展開が変わった。僕自身も、何度か危ない目にもあったけど、それでもなんとかコースにとどまることに専念していました。今日は36号車らしいレースができたかなと思います」


「開幕戦の岡山戦以降、チームのメカニックとともに改善すべき点を改めて話し合いました。取りこぼしがなければ僕らは他のチームより強いということを、僕もチームやメカニックのみなさんに伝えたかったんです」


「今シーズンは、ドライバーとして駆け引きでは負けない気持ちがあるだけで強く戦うことができるということをSUGO大会で見つけることができました。GT300のトラフィックの使い方もより明確になった部分であった。その結果として、オートポリスでも12番手から優勝することができました。シーズンを通して、辛い状況でも自分の強さを発揮できるようになったことで、チャンピオンに近づくことができました。ミスなくチームとともに1年間戦ってきたことの集大成として結果を残すことができて良かったです」

チャンピオン会見に出席した宮田莉朋(au TOM’S GR Supra)


伊藤大輔監督


「まずはホッとしています。今シーズンは、必ずチャンピオンを獲れるというほどレベルが高いふたりのドライバーと一緒に戦うことができました。特に今年のふたりは、走りだけではなく、エンジニアやブリヂストンさんとのコミュニケーションもスマートにうまくやっているなと印象を受けています」


「実は、昨日の予選が終わった後メカニックが何かを感じて普段チェックしない部分を開けたら、新しく致命的な問題が見つかりました。もしそれが見つかっていなかったら、決勝はリタイアだったと思います」


「レースの展開に関しては、今回は色々なことがありました。難しいコンディションのなか、よく頑張ってくれたなと思っています。3号車は非常に残念だったなと思いますが、1年間を通していいライバルでした」


「全8レース中、僕たちは3つのレースで優勝しました。3つのどのレースでも、ミスなくきちんとレースを戦うという取り組み方に関しては、全く一緒だったように思います。シリーズを通して、どんどんウエイトが積まれていく状況で、中盤戦でミスなくポイントを獲ってきたということが今回のタイトルに繋がったと思います。きちんとタイトルを獲れたことを素直に嬉しく思います」

チャンピオン会見に出席した伊藤大輔監督(au TOM’S GR Supra)
2023年シーズンのタイトルを獲得した宮田莉朋/伊藤大輔監督/坪井翔(au TOM’S GR Supra)

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