F1 Topic:鍵は予選日の天気。リカルドとレッドブルがあえてMGU-Hを交換する狙い

2017年11月10日(金)21時3分 AUTOSPORT web

 ブラジルGP開幕前日の木曜日の会見で、「僕は今週末MGU-Hを交換する可能性が高い。今夜、チームと話し合って、最終的に決断するつもりだ」と語っていたダニエル・リカルド。 


 金曜日の朝、サーキットに到着したリカルドを直撃すると「まだ最終決定ではないが、昨夜の段階では交換する方向で話がまとまった」という。


 メキシコGPでリカルドはレース中にMGU-Hに異変が起きたためにリタイアした。だが、ほかのルノー勢のリタイアがトラブルを発生させてリタイアしたのに対して、リカルドはデータ上に異変が発生したため、ピットインさせてレースを終了させていた。


 つまり、リカルドのMGU-Hは完全にブローしたわけではなく、ブラジルGPで走らせることも可能だった。


 だが、レースを完走できる保証はない。ならば、新しいパワーユニットを投入して、確実に完走したほうがいいというのがレッドブルの判断だった。リカルドはアメリカGPでもパワーユニットのトラブルでリタイアしており、リカルド自身も「3戦連続リタイアだけは避けたい」と語っている。


 しかし、すでにリカルドのMGU-Hは7基目を使用しており、今回新品に交換すれば、8基目となり、それだけで10番手降格のペナルティを受ける。しかし、「そこにチャンスがある」とリカルドは言う。


「もし、予選でポールポジションを獲得すれば、11番手からスタートできるからね」(リカルド)


 最近のレッドブルのパフォーマンスを考えると、予選でリカルドがポールポジションを獲得できない理由はない。そして、もうひとつ、リカルドは予選でレッドブルが有利だという根拠を示した。それは天気だ。土曜日のサンパウロは降水確率が56%と高い。


 もし、雨が降れば、ダウンフォースでフェラーリ、メルセデスを凌ぐといわれているレッドブルが予選を制する可能性が高い。


 ウエットコンディションはチームメイトのマックス・フェルスタッペンも得意としている。リカルドのとってブラジルGPでの難敵はMGU-Hよりも、チームメイトになるかもしれない。


AUTOSPORT web

「天気」をもっと詳しく

「天気」のニュース

「天気」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ