セバスチャン・オジエ、将来のハイパーカー搭乗に備えLMP2クラスから参戦の可能性も

2021年11月10日(水)9時56分 AUTOSPORT web

 トヨタGAZOO Racingのル・マン・ハイパーカー『GR010ハイブリッド』をテストドライブした7度のWRC王者、セバスチャン・オジエは、LMP2クラスへの参戦が彼のスポーツカーレースへの転向の最初のステップとなる可能性があると述べ、最終的にはハイパーカークラスで総合優勝を目指して戦うという「野心」を表明している。


 オジエは11月7日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたWEC世界耐久選手権の『ルーキーテスト』において、84周にわたってトヨタGR010ハイブリッドをドライブした。


 来季、トヨタから一部のWRCイベントに参戦を予定している37歳のオジエは、まだ積極的にはスポーツカーでのシートを探してはいないものの、(将来の)選択肢を短期間で検討する必要がある、と語っている。


「そうだ、野心はそこにある」とオジエは語っている。「そこに行くためには、何らかの方法がある」。


「いまは(テストしたばかりで)とてもフレッシュな状態なので、トヨタと話し合って、このテスト初日に関する彼らのフィードバックをもらうようにしたい」


「僕がテストしたことについて彼らがどう考えているのかについては、いまは語れない」


「(ハイパーカー参戦の)準備を整えるために、やるべきことがいくつかあると分かっている。僕は正直なところ、いまハイパーカーに参戦する自由な機会を得たいとは思わないし、僕はまだ自分が望むレベルに達していない」

WECルーキーテストに参加したセバスチャン・オジエ


 来年のル・マン24時間で、トヨタの3台目のマシンに乗る可能性があるかどうかと尋ねられたオジエは「不可能なことは何もない」と認めている。


 一方、TGRヨーロッパのテクニカル・ディレクターであるパスカル・バセロンは、2022年のル・マンで3台体制を採る可能性は低いと見積もっており、「現在は計画に含まれておらず、ドライバーらを喜ばせるためだけに行われることはない」と述べていた。


「準備のために、僕が何をするか次第だ」とオジエは述べている。


「まだ始まったばかりだ。不可能なことは何もないと思う。正直なところ、テストに関するこのカテゴリーでのルールや、何ができるか・何ができないかについて、分かっていない」


 オジエは、トップクラスでの取り組みに備えたLMP2への進出は、合理的な短期目標になり得ると述べている。


「トップ(クラスの)チームに加入したいという野心を持つのであれば、GTよりもLMP2を考えた方がいいと思う」とオジエは語っている。


「もちろん、何もしないよりはGTの方がいいだろう。この種のレースでの経験を積む必要があるからね。GTのレースを見たが、非常にレベルが高かったので、そこでも学ぶことはあるはずだ。だが、可能であるなら、LMP2はさらに良い」


「僕は、この日(ルーキーテスト)が最初の出発点となるのを待っていたんだ」


「今日まで、WECチームとはあまり関わりがなかった。ご存知のように、僕にはまだラリーにも積極的に取り組んでいるし、今季もまだいくつかのイベントがあり、そこでの仕事を終える必要がある」


「一歩ずつ、だよ」

WECのルーキーテストでトヨタGR010ハイブリッドをドライブするセバスチャン・オジエ

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