海外記者が指摘した山本由伸の“懸念” 大争奪戦で米スカウトが抱く一抹の不安とは「中継ぎで終わる可能性もある」

2023年11月10日(金)6時0分 ココカラネクスト

いよいよ争奪戦が本格的に始まった山本。そんな日本のエースには思わぬ懸念が指摘されている。(C)Getty Images

 現地時間11月6日にアリゾナ州スコッツデールで、メジャーリーグ30球団の幹部や代理人たちが集うGM会議が開始。今オフにFA(フリーエージェント)となった選手を中心に、各チームの補強に向けた動きが本格化している。

 ありとあらゆる噂が飛び交い、情報戦の様相も呈している。そんな今オフのFA市場でトップクラスの注目と話題性を誇っているのが、山本由伸だ。

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 日本シリーズが終了した11月5日にオリックスからポスティングを正式に認可された25歳は、メジャー移籍が決定的となった。いまは正式な公示が待たれる状態となっているが、“ゴーサイン”が出れば、史上初の3年連続投手4冠の偉業をやってのけた若武者を巡って争奪戦が起こるのは必至だ。すでに米メディアでは、11球団が獲得に本腰を入れていると報じられ、契約金は2億1100万ドル(約317億8000万円)に上るとも見られている。

 期待が高まる一方で山本に対して“懸念”を示す識者もいる。米紙『New York Post』のジョエル・シャーマン記者は「ヨシノブ・ヤマモトに対する熱狂が迫っている。だが、彼には小さな問題が一つだけある」と指摘。「それは体格面だ。ヤマモトは178センチとかなり小柄だ。彼を『3番手の先発投手』と予想したあるスカウトは、『ヤマモトが本当に大金に値する選手なのかは疑問がある』と言った」と強調した。

 また、シャーマン記者は山本の体格を「非常に気にしている」として低評価を下したという別スカウトのコメントを紹介し、「MLBでもNPBと同じようにプレーできるかという懸念からヤマモトが中継ぎで終わる可能性もあると語っている」とした。

 タフな戦いを余儀なくされるメジャーリーグにあって、178センチ、80キロの山本の体躯はケガをしやすいのではないか。そんな懸念を示したシャーマン記者だが、「彼のサイズを気にしないスカウトもいる」とメジャー移籍に向けた前向きな指摘もした。

 球界の事情通として知られる同記者は「ヤマモトは本当に運動能力が高い」と絶賛する某球団スカウトの分析を紹介している。

「たしかにサイズは大きくはない。それでも伸びのある速球、平均以上のカーブ、空振りの取れるスプリットなど、全体的にはプラス材料が多い。彼はセンガよりも制球力が良くて、ストライクを巧みに投げられる。まるで大柄な選手のようなピッチングをするんだ。それと恐れ知らずだ。とにかくアグレッシブで、目つきもいい。マウンドに向かう方向性とエネルギーの出し方が最高だ。そして何より彼は3つの球種でスイングとミスを取ることができる」

 日本球界でタイトルを総なめにした山本。一抹の不安はあれど、それを補って余りある抜群の野球センスに惚れ込む関係者が少なくないようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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