強豪対決はマンCに軍配！　マフレズ＆アルバレス弾でチェルシー下しカラバオ杯4回戦に進出

　カラバオ・カップ3回戦が9日に行われ、マンチェスター・Cとチェルシーが対戦した。

　2回戦を勝ち抜いた25クラブと、今季の欧州大会に出場しているプレミアリーグの7クラブを加えた合計32クラブによって争われる3回戦。プレミアリーグを代表する強豪2クラブによる対戦が早くも実現することとなった。

　現在は公式戦5戦負けなしと好調を維持しているマンチェスター・C。勢いそのままにチェルシーを撃破し、2年ぶり9度目のカラバオカップ制覇に向けて好スタートを切りたいところだ。一方のチェルシーはプレミアリーグで直近4試合未勝利とイングランド国内での苦戦が続いている。強豪対決を制し、4回戦進出を決めることで勢いを取り戻したいところだ。
　
　マンチェスター・Cはリヤド・マフレズ、フリアン・アルバレス、ジャック・グリーリッシュが前線で3トップを形成。対するチャルシーはデニス・ザカリアやハキム・ツィエク、アルマンド・ブロヤらがスタメンに名を連ねた。

　試合は序盤から両チームが攻め合う展開に。10分、ボックス手前左でボールをキープしたグリーリッシュが右足を振り抜くも、強烈なシュートは惜しくも枠の左へ外れた。対するチェルシーは13分、右サイドを突破したツィエクが深い位置から中央にグラウンダーで折り返し、ゴール前でクリスティアン・プリシッチが合わせたが、シュートはGKシュテファン・オルテガ・モレノのセーブに阻まれ、先制点とはならなかった。

　その後も互いにチャンスを作り合う展開に。23分にはピッチ中央左でボールを持ったプリシッチがドリブルで長い距離を持ち運び、最後はカットインからボックス手前で狙いすましたシュートを放つ。ボールは枠を捉えたがGKオルテガのスーパーセーブに阻まれ、得点ならず。対するマンチェスター・Cは29分、イルカイ・ギュンドアンのパスでボックス内に抜け出したJ・アルバレスが反転から右足でシュートを放ったが、惜しくも枠の左へ外れた。

　マンチェスター・Cは41分にも細かいパス交換でボックス手前まで侵入。最後はグリーリッシュが際どいシュートを放ったが、GKエドゥアール・メンディが好セーブで凌いだ。44分にはチェルシーにチャンス。プリシッチがドリブルで持ち運びボックス内のルイス・ホールにパス。DFを交わしてシュートを放ったが、こちらはGKオルテガの好セーブに阻まれた。

　後半に入るとマンチェスター・Cが攻勢を強める。51分と52分、グリーリッシュが立て続けに際どいシュートを放つも、GKメンディが好セーブで凌ぐ。53分、マンチェスター・Cはボックス手前左でFKを獲得。キッカーのマフレズが左足で狙うとボールは美しい軌道を描いてゴールネットを揺らした。マンチェスター・Cが先制に成功する。

　58分、マンチェスター・Cがリードを広げる。敵陣左サイドでボールを受けたJ・アルバレスが逆サイドのマフレズにロングフィード。これをピッタリと収めたマフレズがカットインからシュートを放つと、GKメンディが弾いたこぼれ球をJ・アルバレスが流し込みネットを揺らした。

63分、右サイドの敵陣深くでボールをキープしたツィエクが相手DFを股抜きで交わしボックス内へ侵入。グラウンダーでマイナスに折り返し、フリーになっていたルイス・ホールが右足でシュートを放ったが、GKオルテガが右手一本で枠の外へ弾き出した。

　2点のビハインドを負ったチェルシーは、ラヒーム・スターリングやメイソン・マウント、カイ・ハフェルツらを次々と投入し、状況の打開を図る。終盤にかけてはボール保持率を高め、マンチェスター・Cを押し込む展開が続くが、ラストパスやフィニッシュの精度を欠き、なかなか決定的なチャンスを作ることが出来ない。

　90分、チェルシーはボックス内で立て続けにシュートを放ち、混戦からゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定でゴールとはならず。結局このまま試合は終了し、2−0で勝利したマンチェスター・Cが4回戦進出を決めた。

【スコア】
マンチェスター・C　2−0　チェルシー

【得点者】
1−0　53分　リヤド・マフレズ（マンチェスター・C）
2−0　58分　フリアン・アルバレス（マンチェスター・C）