第65回マカオグランプリ:前年王者ティクトゥムが予選レースのPP獲得。日本勢は佐藤の7番手が最上位

2018年11月16日(金)17時41分 AUTOSPORT web

 第65回マカオグランプリは11月16日、ギア・サーキットでFIA F3ワールドカップの予選2回目が行われ、2017年のウイナーであるダニエル・ティクトゥム(モトパーク・アカデミー)が11月17日に行われる予選レースのポールポジションを獲得。カラム・アイロット(カーリン)が2番手に、サッシャ・フェネストラズ(カーリン)が3番手につけた。


 11月15日の走行1日目、そしてフリープラクティス2を経て迎えたFIA F3ワールドカップの予選2回目。このセッションで11月17日の予選レースのグリッドが決まることになる。事前には雨の予報も出ていたが、ドライのまま現地時間15時10分にセッションがスタートした。


 序盤からポジションどりが行われながら、一気にタイムが2分11秒台に入っていくが、開始から11分というところで、リスボア・ベンドにターンインしていた片山義章(カーリン)とキーファン・スーリ・アンドレス(VAR)が接触しながらバリアにクラッシュ。さらに、パイオールに至る登りのセクションで、ここまで好調だった坪井翔(TOM’S)がクラッシュ。赤旗中断となってしまった。


 その後、セッションが再開されると、ジョエル・エリクソン(モトパーク・アカデミー)が2分10秒991までタイムアップし、予選1回目にダニエル・ティクトゥム(モトパーク・アカデミー)がマークしたタイムを更新し、総合のトップに立つ。さらにジェイク・ヒューズ(ハイテックGP)も2分11秒155までタイムアップ。総合でも4番手につける。


 そんななか、攻めるマシンも多く、メルコ・ヘアピンなどでクラッシュする車両も発生。赤旗中断にはならないものの、なかなかクリアラップをとることができない時間が続いた。さらに、残り 10分を切ってエナーム・アーメド(ハイテックGP)が最終コーナー立ち上がりでクラッシュ。コース上に静止してしまい、フルコースイエローが導入されることになった。


 FCYは残り6分で解除となるが、残り3分を切ったところで、アイロットが2分10秒594までタイムアップ。さらに残り2分でティクトゥムが2分10秒198へタイムアップ。さらに翌周には2分09秒910までタイムを上げ、これで前年ウイナーのティクトゥムがポールポジションを決めた。


 ただ、チェッカー間際のタイミングで、佐藤万璃音(モトパーク・アカデミー)がポリス・ベンドでクラッシュ。さらに最終のRベンドで笹原右京(スリーボンド・レーシング)がクラッシュしてしまい、そこにエリクソンがヒット。2台がコースを塞いでしまい、そのまま赤旗となった。


 最終的に2018年のFIA F3ワールドカップは、ティクトゥムが予選レースのポールポジションを獲得。アイロットが2番手、終盤タイムアップしたサッシャ・フェネストラズ(カーリン)が3番手に。エリクソンが4番手で、ここまでが2分10秒台となった。5番手には中国のジョウ・グァンユー(SJMセオドール・レーシング・バイ・プレマ)がつけた。フリープラクティスでトップタイムをマークしていたミック・シューマッハー(SJMセオドール・レーシング・バイ・プレマ)はこの予選2回目でオーバーシュートが目立ち、タイムを思うように伸ばせず、9番手からスタートを切ることになる。


「昨年はラッキーで勝つことができたけど、今日は予選2回目に自信をもっていたよ。FCYではギャップを作ることに集中して、1周をしっかり決めるようにしたんだ」とティクトゥムは予選後語っている。


 日本勢では最後にクラッシュを喫したものの、佐藤万璃音が2分11秒262をマークし、7番手グリッドを獲得。予選2回目でトラフィックに悩まされた関口雄飛(B-MAXレーシングチーム)はこのセッションは15番手に留まり、総合11番手。アレックス・パロウ(B-MAXレーシングチーム)総合13番手、坪井翔は総合16番手となった。


 明日の予選レースは、宮田莉朋(トムス)は21番手から、阪口晴南(戸田レーシング)は23番手から、笹原は24番手から、大湯都史樹(戸田レーシング)は26番手から、片山は27番手から、DRAGONは28番手からスタートすることになる。


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