B1リーグ・三河、昨年のBリーグ王者、宇都宮に悔しい連敗を喫す

2022年11月21日(月)16時4分 ココカラネクスト

 11月19日(土)、11月20日(日)シーホース三河は、昨シーズンのBリーグ王者、宇都宮ブレックスをスカイホール豊田に迎えた。

 19日に行われたGame1、第1Qは開始早々、宇都宮に2連続で3Pシュートを決められるなど苦しい立ち上がり。その後一進一退の攻防を続けるも、12−22で終える。第2Qに入ると、シモンズが攻守にわたって躍動。一時は27−27の振り出しに戻す場面も。しかし終了間際に立て続けに得点を決められて31−37で終了した。

 流れを変えたい3Qだが、ここでも差は詰められず47−58で最終Qへ。最終4Qも宇都宮の勢いは止まらず、一時はガードナーや西田の奮闘もあり、一桁得点差に詰め寄る場面もあったが、最終的には突き放され、69−81で悔しい敗戦となった。

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 何とか巻返したい20日のGame2、三河は立ち上がりの第1Qから気迫のこもったスピーディーなプレーを見せた。残り1分半となった場面では角野、長野も3Pシュートを立て続けに決めるなど、17−17と互角の戦い。迎えた第2Qはさらに勢いづく。チーム全体が躍動したオフェンスで得点を重ね、36−35と宇都宮を押し切った。

 一進一退の攻防が続く中、第3Qでは序盤に西田が3Pシュートを決めるも、段々と流れが宇都宮に傾いていく。49−51で逆転を許し終了。
意地を見せたい最終第4Qはこのカードから復帰した橋本が待望のシュートを決め、アリーナの熱気は最高潮に達する場面も。この流れでいきたいところだったが、宇都宮に連続3Pシュートを許してしまい、65−74で敗戦。随所に光るプレーは見せたが、課題も感じさせた試合となった。

—試合結果—
2022年11月19日(土)
三河 ● 69 – 81 〇 宇都宮
(三河通算成績 4勝6敗)

1Q 三河 12–22 宇都宮

シュートを決めきれず重苦しい展開に

スターティング5は、#4細谷、#9ローレンスⅡ、#19西田、#22シモンズ、#32シェーファー。

開始直後、いきなり#19西田と宇都宮#6比江島のマッチアップが実現し、三河の新旧エース対決といった様相を見せる。

#22シモンズのディフェンスリバウンドから、幸先よく#9ローレンスⅡが得点。

その後もオープンでシュートを打つチャンスを作るが、なかなか決め切ることができない。

スコアが伸びず重苦しい時間が続くと、開始5分に宇都宮に2連続で3Pシュートを決められて、3-13と10点ビハインドを喫しタイムアウト。

その後は、#54ガードナーの見事なアシストから#9ローレンス Ⅱが得点し、少しずつオフェンスのリズムを掴んでいく。

残り1分を切ったところで、#7長野、#13ジャワト、そして怪我から復帰しした#21橋本がコートに立つと、その姿に大きな歓声が起こる。

1Qは3Pシュートの成功が1/10と苦しみ、12-22で終える。

2Q 三河 31–37 宇都宮(三河 19-15 宇都宮)

2ブロックに豪快なダンクと、シモンズが攻守で躍動する

スタートは、#7長野、#13ジャワト、#18角野、#21橋本、#54ガードナー。

#54ガードナーがバックダウンのフェイダウェイからシュートを決め、#13ジャワトもフリースローを誘い得点。

開始2分半には、復帰した#21橋本がファーストショットを打つが惜しくも外れる。

1Q以上にテンポが良くなり、#13ジャワトの激しいディフェンスからリズムが生まれ、宇都宮にイージーなシュートを打たさない。

徐々にオフェンスのペースも掴み、開始5分、#13ジャワト、#3柏木とボールが回り、#3柏木はディフェンスをフェイクで飛ばして、#22シモンズへ華麗なアシスト。

シモンズの豪快なボースハンドダンクが決まり、試合を27-27の振り出しに戻す。

一気に畳み掛けたいところだが、その後は一進一退の攻防が続き、終了間際に立て続けに得点を決められて、31-37で2Qを終えた。

3Q 三河 47–58 宇都宮(三河 16-21 宇都宮)

攻守にリズムが生まれず、徐々にリードを広げられる

スタートは、#4細谷、#9ローレンスⅡ、#19西田、#22シモンズ、#32シェーファー。

前半同様、キックアウトからチャンスを作っていくが、なかなか3Pシュートが決まらず、我慢の時間が続く。

エナジーあふれるチームディフェンスで、ターンオーバーを誘うことに成功すると、開始4分には#19西田が3Pシュートを決めて、40-43のワンポゼッション差に。

このまま差を詰めたいところだが、その後のシュートが入らず、なかなか得点を伸ばすことができない。

終盤に、#54ガードナーが3Pシュートや力強いユーロステップで得点を重ねるが、終始、宇都宮のペースで進んでしまい、47-58で3Qを終える。

4Q 三河 69–81 宇都宮(三河 22-23 宇都宮)

ガードナーや西田が奮闘するも、反撃及ばず敗戦

スタートは、#7長野、#13ジャワト、#18角野、#21橋本、#54ガードナー。

開始3分、セカンドチャンスから#19西田が3Pシュートを成功させ、さらに#1中村がトランジションオフェンスからフリースローを獲得して2本とも成功。

開始4分には、#54ガードナーがこの日2本目の3Pシュートを決めて、58-66と差を詰めていくが、オフィシャルタイムアウト前に宇都宮#18 鵤にブザービーターで3Pシュートを決められてしまい、58-73とこの試合最大となる15点のビハインドを背負う。

その後は、#54ガードナーや#19西田が奮起し、再び一桁得点差に詰め寄るものの、残り1分、ここまで3得点に抑えていた宇都宮#6比江島に3Pシュートを決められて、ゲームを決定づけられる。

#22シモンズが加入直後から存在感を示し、怪我から#21橋本が復帰するなど、明るい話題も多い試合だったが、69-81で悔しい敗戦となった。

シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一  試合後コメント

今日は1Qと3Qの入り方が悪くて、それでもカムバックはしたんですが、3Pシュートの差が出たかなと思います。

我々は良い状態で打ったものが入らないけれど、宇都宮さんはしっかり決めるところで決めていました。

明日はまた違う展開になると思いますが、しっかりスカウティングして勝てるように頑張ります。

2022年11月20日(日)
三河 ● 65 – 74 〇 宇都宮
(三河通算成績 4勝7敗)

1Q 三河 17–17 宇都宮

攻守の切り替えが早く、Game1とまったく異なる展開に

スタートは、#7長野、#9ローレンスⅡ、#19西田、#22シモンズ、#32シェーファー。

序盤からGame1とは異なり、攻守の切り替えが早いスピーディーなプレーを披露。

#19西田は#22シモンズとのピックアンドロールで仕掛けるなど、ボールハンドラーとしてオフェンスを組み立てていく。

ディフェンスの足もよく動き、選手全員でカバーして宇都宮にイージーなシュートを許さず、開始5分で7-10と一進一退の攻防が続く。

残り4分、#9ローレンスⅡが豪快なブロックショットを見舞うと、トランジションオフェンスから強気のアタックをして得点。

残り1分半には、#9ローレンスⅡがオフェンスリバウンドから外に捌き、#18角野が3Pシュートを決め、終盤には#7長野も3Pシュートを決め切り、1Qを17−17で終える。

2Q 三河 36–35 宇都宮(三河 19-18 宇都宮)

テンポの良いオフェンスで流れを生み、1点リードして後半へ

スタートは、#7長野、#9ローレンスⅡ、#18角野、#21橋本、#54ガードナー。

#54ガードナーのスティールから#18角野が速攻で得点、さらに#54ガードナーがバックダウンから得意のフェイダウェイ、#7長野が鋭く切れ込んでレイアップシュートなど、テンポの良い攻撃が生まれる。

チーム全員が躍動したオフェンスで25-19とリードを広げるが、オフィシャルタイムアウト後はもったいないミスもあり、宇都宮のリズムとなってしまう。

しかし、終了間際に#13ジャワトがチームを救うコーナースリーをイン。

前半の3Pシュート成功率は5割を超えるなど、Game1の課題を改善し、2Qを36-35で終える。

3Q 三河 49–51 宇都宮(三河 13-16 宇都宮)

流れを掴ませないと、一進一退の攻防が続く

スタートは、#7長野、#9ローレンスⅡ、#19西田 、#22シモンズ、#32シェーファー。

開始早々、#9ローレンスⅡがオフェンスリバウンドから得点すると、今度は#22シモンズのオフェンスリバウンドでセカンドチャンスを生み出し、#19西田 が3Pシュートを決める。

しかし、リバウンドを拾われてしまうようになると、流れが少しずつ宇都宮に傾き、開始5分に宇都宮#9遠藤に3Pシュートを決められて逆転を許してしまう。

#54ガードナーがオフェンスリバウンドからバスケットカウントを奪うなど、粘り強いプレーを続けるが、2点ビハインドの49-51で3Qを終える。

4Q 三河 65–74 宇都宮(三河 16-23 宇都宮)

橋本に待望の得点が生まれるも、流れを失ってしまい悔しい敗戦

スタートは、#7長野、#9ローレンスⅡ、#13ジャワト、#21橋本、#54ガードナー。

開始早々、#7長野がエナジーあふれるディフェンスでオフェンスファウルを誘い、アリーナに大きな拍手が起こる。

そのチャンスを生かし、#54ガードナーがオフェンスリバウンドからバスケットカウントを獲得し、ボーナススローも決めて逆転。

さらに開始1分、怪我から復帰した橋本に待望の3Pシュートが生まれ、アリーナの熱気は最高潮に。

このまま一気に突き放したいところだが、宇都宮に連続で3Pシュートを許してしまい、オフィシャルタイムアウトを迎えたところで、59-65と6点のビハインドを背負ってしまう。

逆転を目指してエナジーあふれるプレーを続けるが、大事な場面でシュートを決め切ることができず、なかなか点差を縮めることができない。

結局、12回もリードチェンジが起こったシーソーゲームは、最終的に65-74で敗戦となった。

シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一  試合後コメント

非常にプラン通りのディフェンスが全体的に遂行できたと思いますが、オフェンスの面で無理にドライブで1on1をしてしまう数が多く、この点差になったと思います。

難しいシュートがあったことでリバウンドも取れないですし、その差も出てしまいました。

ディフェンスをしっかりやることはできてきましたが、チームのオフェンスの面でしっくりこないというか、個人で頑張りすぎてしまう所は反省点なので、しっかり練習して次戦に臨みたいです。

ココカラネクスト

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