「投手・大谷」は再起を果たせるか? 米記者が一部で渦巻く二刀流への懸念を一蹴「オオタニを信じない理由はない」
2023年11月26日(日)12時38分 ココカラネクスト
右肘側副靭帯の損傷という大怪我を負った大谷。再起に向けては気の遠くなるようなリハビリを擁するが、米記者は「信じている」。(C)Getty Images
「二刀流にはどれだけの価値があるのか」
今オフにエンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平については、さまざまな意見が論じられている。そのなかで冒頭の問いは小さくない注目を集めるテーマだ。
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とくに見極めが必要なタイミングではある。
万全の状態であれば、能力に疑いの余地はない。23年シーズンも投手として10勝、防御率3.14、167奪三振を記録した大谷は、打者として打率.304、44本塁打、長打率.654、OPS1.066のハイアベレージをマーク。史上初となる2度目の満票MVPに輝いた。
ただ、大谷は今年8月に右肘側副靭帯を損傷し、翌月に2度目となる右肘への手術を執行。コンディションについては本人がMVP受賞時に「1回目よりもスムーズに来てる感覚はある」と前向きに語ったが、最低でも来季は投げられない見込みだ。
2度目の手術も要した肘の故障。今オフにFAで大枚を叩いて獲得しようと本腰を入れる球団にとっては、見逃せないリスクではある。ゆえに大谷の二刀流の未来を問う声は小さくない。
現時点で不透明であり、明確な答えはない。それでも大谷の進化を見てきた現地記者は、投手としての再生に太鼓判を押している。米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は、現地11月25日にポッドキャスト番組『Foul Territory』のなかで「オオタニは二刀流選手であり続けたいという意向をネズ・バレロ(代理人)に伝えている。そうである以上、彼を信じない理由はない」と訴えている。
いまや「二刀流」を当たり前のものとして認知させた大谷についてローゼンタール記者は、「彼は今に至るまで、大きな努力を続けてきた野球史上稀なる選手だ」と強調。「2回目の大きな肘の手術から復帰しなければいけないという状況だが、彼は『このリハビリや努力には価値がある』と言うはずだ」とし、即座に投げられなかったとしても契約に大きな影響はないと指摘した。
現球界で「唯一無二」と称される二刀流を貫いてきた大谷。すでに示されてきた偉才の価値を、多くの識者たちは信じている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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