ル・マン24時間:コルベットの“ロッキー”2020年は不在に。DTMと日程重複「本当に迷惑」

2019年11月28日(木)12時2分 AUTOSPORT web

 アウディワークスドライバーとしてDTMドイツ・ツーリングカー選手権で活躍するマイク・ロッケンフェラーが、2020年のル・マン24時間レースにおけるコルベット・レーシングのラインアップから外れたことが分かった。


 2013年のDTMチャンピオンで11月23〜24日に、富士スピードウェイで行われたスーパーGT×DTM特別交流戦にもアウディ陣営の一角として出場したロッケンフェラー。“ロッキー”の愛称で親しまれる元ル・マンウイナーは過去2年、ル・マンのGTE-Proクラスを戦うコルベット・レーシングのためにアウディからGMに貸し出されている。


 また、2015年からはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権を主戦場とする、アメリカンチームが走らせる3号車シボレー・コルベットC7.Rの第3度ドライバーとして北米シリーズを代表するデイトナ24時間やセブリング12時間、プチ・ル・マンなどを戦ってきた。


 しかし、2020年シーズンのDTMはル・マンのレースウイークである6月13〜14日に第4戦アンデルストープ(スウェーデン)の開催を予定。これによりロッケンフェラーだけでなく、ロイック・デュバルやポール・ディ・レスタを含む複数のDTMドライバーがフランスの耐久クラシックイベントに参加できない可能性に直面している。


 この日程重複に関連するコルベット陣営の判断について、Sportscar365はプラット・アンド・ミラーが運営するチームが、IMSAのロングディスタンスイベントだけに起用できる36歳のドイツ人をラインアップに残すのではなく、ル・マンを含む4つの長距離レースすべてに出場できる新しいドライバーを選択したと考えている。


 ロッケンフェラーは先週末、富士で行われた“ドリームレース”のなかで次のように述べた。


「もちろん、カレンダーを組む上での難しさや、考慮しなければならないさまざまなイベントについては理解しているが、DTMとル・マン24時間のクラッシュは本当に迷惑だ」


「アウディはいつも僕が他の場所、とくにコルベットでレースをすることを助けてくれた」


「しかし、このような(日程になった)場合はDTMの契約が優先されることは間違いないだろう。つまり僕がコルベットと一緒にいることはできないことを意味することになるね」


 2020年シーズンに向けては、チームに長年在籍したヤン・マグヌッセンとの離別を明らかにしたコルベット・レーシング。新たなシーズンでアントニオ・ガルシアと、レギュラードライバーに昇格したジョーダン・テイラーのドライブする3号車コルベットに加わる第3ドライバーの発表は今後、数週間以内に行われる予定だ。

2019年DTM第5戦アッセンで2年ぶりの優勝を果たしたマイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM)
マイク・ロッケンフェラーは2015年からIMSAシリーズを戦うコルベット・レーシングの第3ドライバーとして3号車コルベットC7.Rをドライブしてきた。


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