5台中4台変更で佐藤蓮と大草りきが新加入。ホンダ/HRCが2024年GT500クラス参戦体制を発表

　12月12日、ホンダはオンラインでのメディアブリーフィングを開き、2024年の国内モータースポーツ活動計画についての発表を行った。このなかで2024年のスーパーGT GT500クラスの参戦体制が発表され、新たに投入するシビック・タイプR-GTで戦う来シーズンは、ドライバーラインアップも大きく変更されることが明らかになった。

　2023年のスーパーGT GT500クラスでは合計2勝をあげ、16号車ARTA MUGEN NSX-GT（福住仁嶺／大津弘樹）のシリーズランキング4位が陣営内最上位となったホンダ。2024年へ向けては、ちょうど同日の発表で明らかになった大湯都史樹と福住仁嶺のトヨタ／GR陣営への移籍もあり、空いたシートを誰が手にするかが注目点となっている中、ついにそのラインアップが明らかとなった。

　まず、チーム数については2023年と変わらず4チームから計5台が参戦。そのなかで、4台がドライバーラインアップを変更することになった。

　2024年も昨年と変わらず8号車と16号車の2台体制となるARTAは、2台ともにドライバーラインアップを一新。8号車は引き続き野尻智紀がドライブし、その新たなパートナーには今年17号車Astemo NSX-GTに乗っていた松下信治が加わることとなった。一方の16号車には大津弘樹が残留し、新たに2021年のGT300クラスに参戦していた佐藤蓮がコンビを組む。GT500クラスデビューとなる佐藤は、2022年から全日本スーパーフォーミュラ選手権（SF）に2年連続で参戦しており、実力は十分と言えるドライバーだ。

　松下が抜けたAstemo REAL RACINGには、塚越広大のパートナーとして太田格之進が加わった。今年はModulo Nakajima RacingでGT500クラスのデビューシーズンを過ごし、今年のSF最終戦では優勝も飾った太田のさらなる躍進が期待される。

　その太田に代わってModulo Nakajima Racingに加入したのは、こちらもGT500クラスデビューとなる大草りきだ。大草は、今年GT300クラスでPONOS GAINER GT-Rをドライブ、SFでは第8戦＆第9戦鈴鹿にスポット参戦を果たしており、こちらも楽しみな存在と言えるだろう。

　唯一ドライバーの変更がないのは100号車。チーム名はメインスポンサーのSTANLEYが加わり、『STANLEY TEAM KUNIMITSU』となった。ドライバーラインアップは、引き続き山本尚貴と牧野任祐がコンビを組んで継続参戦する。

　2024年からは5台のシビック・タイプR-GTを投入し、2020年シーズン以来4年ぶりのチャンピオン奪還を目指すホンダ。マシンだけでなく、新たにGT500クラスを戦う佐藤と大草の走りや4組の新コンビも気になるところだ。タイトル奪還に燃えるホンダは、ニューマシンとニューコンビを揃え、心機一転で2024年シーズンに挑む。

ホンダ　2024年スーパーGT
GT500クラス　参戦体制