大谷翔平の流出が「役に立つ」 米番記者が語った“偉才無き”エンゼルスの展望「トラウトとの契約は2030年まである」

2023年12月12日(火)7時0分 ココカラネクスト

大谷という球団のアイコンを失ったエンゼルスはいかに立ち直るのか。(C)Getty Images

 今オフにエンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平は、世界的な関心事となった去就に決着をつけた。現地時間12月9日、ドジャースと10年総額7億ドル(約1014億円)の天文学的な大型契約を締結した。

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 二刀流という球史に残る挑戦を続ける大谷。現球界で「唯一無二」と言われる才覚に見合うだけの契約を結んだと言える。熾烈を極めた争奪戦を制したドジャースにとっても、広告収入などで得られる見返りを考えれば、大枚を叩くだけの価値は十分にあったと言えよう。

 一方で失望が広がっているのが、大谷を留意できなかったエンゼルスだ。2018年の入団以来、「球団の顔」と言えるスターに成長し、投打でチームの軸となっていた二刀流を失った影響はグラウンドの内外に派生するに違いない。

 大谷を失った影響はどれほどか。MLB公式サイトのエンゼルス番を務めるレット・ボリンジャー記者は、『MLB Network』の番組「MLB Tonight」に出演し、「間違いなくエンゼルスにとっては厳しい現実だ。ショウヘイは彼らにとって大きな存在だった。それにエンゼルスは最後の最後まで彼を欲していた」と指摘。そのうえで「ただ、彼と歩んだ6年間でエンゼルスは一度もポストシーズンに行っていない。最高の維持するために十分なことはできていなかったと思う」と断じた。

「もしも、一度でも勝てていたら、エンゼルスはショウヘイを維持できたかもしれない。彼は10年以上も一貫して勝ち続けているチームに移籍したんだ」

 そう正直な意見を語ったボリンジャー記者は、「エンゼルスは方針転換をしなければいけない」と強調。“大谷時代の後”のチームについて展望した。

「ショウヘイ・オオタニという存在を失うことは確かに厳しい問題だ。だが、チームロースターや給与バランスに生まれる柔軟性という観点で考えれば、この問題は長期的には役に立つと思う。なぜならトラウトとの契約は2030年まである。さらにレンドーンも後あと3年も大型契約を残しているからだ」

 8年連続でシーズンを負け越すなど暗黒期と言っても過言ではない時にいるエンゼルス。一大センセーションを巻き起こした天才を失った彼らは、あまりに巨大な穴埋めをいかにしていくのか。大谷の“古巣”となったチームの補強も話題となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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