ヨーロッパでキャリアを積みF1に昇格したサージェント。母国ファンからの応援は「成長し続ければ自然とついて来る」
2023年12月14日(木)7時0分 AUTOSPORT web
ウイリアムズのローガン・サージェントは、F1での結果と実績が向上するにつれて、アメリカでの彼のファン層はやがて増えるだろうと考えている。
サージェントは、2022年のFIA F2選手権におけるパフォーマンスによって、実力でウイリアムズでのF1昇格を勝ち取った。しかし23歳のサージェントにとって、全体的にルーキーシーズンは厳しいものだった。彼の結果は一貫性の欠如と何度かの犠牲の大きいミスによって精彩を欠いていた。
しかしながら誰もが2回目のチャンスを与えられるべきであり、ウイリアムズはサージェントをF1での2回目のシーズンに迎えることを選択した。若いサージェントにとって、これはスキルと才能を向上させるだけでなく、母国での知名度を上げる機会にもなるだろう。『Sky F1』の解説者であり、同じくアメリカ人レーサー仲間のダニカ・パトリックは、サージェントがアメリカ人ファンに馴染みがないのは、彼がジュニアランクでのレースキャリアを主にヨーロッパで追求することを決めたからだと考えている。
サージェントは、グランプリドライバーとしての知名度が上がることで、アメリカ人ファンの認知とサポートが高まるだろうと考えている。また、ヨーロッパの舞台でレースを学ぶという自身の決断を擁護した。
「単純な事実として、犠牲が伴うのでほとんど誰も入らないような厳しい環境に僕が入ったということが、評価されるべきだと思う」とサージェントは『RACER』に語った。
「それに結局のところ、今はそうでなくても最終的にはサポートを受けることができるだろう。僕が成長し続ければ、自然と応援がついて来ることは間違いない」
「でも厳しい環境にいなければF1にはたどり着かない。ヨーロッパへ移り、レースをする。最終的にそれを成し遂げたのは僕だけだった。僕がここにいて、他の人はいないのはそれが理由だ」
サージェントのホームレースとして、今年のマイアミGPは特別な意味を持っていたが、結局彼はパフォーマンスをほとんど示すことができなかった。しかしマイアミ以外では、サージェントはF1での初のチャンピオンシップポイントを10月にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催されたアメリカGPで獲得した。また、ラスベガスGPでは予選でキャリアベストの結果を達成し、7番グリッドを獲得するという活躍を見せた。
「外部から聞いたところによると、たくさんの歓声が上がっていたということだから、本当にクールだった」とサージェントは話した。
「さっきも言ったように、人に知られているかそうでないかにかかわらず、僕は前進を続け、向上を続け、より上の結果を出し続ける。そうするにつれて自然と成長しサポートを最終的に100%受け取ることができるだろう」