大谷翔平の流出を避けられなかったエンゼルス 「巨大かつ歴史的な大混乱だ」と専門サイトが苦言

2023年12月14日(木)12時16分 ココカラネクスト

ドジャース移籍が決定し、話題を提供し続けている大谷。(C)Getty Images

 オフシーズンも米球界の主役を演じる大谷翔平のドジャース入りが正式発表され、さまざまな話題を提供した「争奪戦」にピリオドが打たれた。

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 そして現地時間12月12日(日本時間13日)には、送り出す側となったエンゼルス球団が公式SNSにて、大谷へのメッセージを掲載。英語、日本語により6年間の貢献度を称える内容の文章を綴っている。同都市のライバル球団への移籍となったことで、エンゼルスファンや関係者にとても複雑な思いが拭えないものの、やはりチームを支え続けた「日本人スター」には多くの人々が感謝の念を抱いていることは間違いないだろう。

 だが大谷在籍時より、チームへの叱咤激励のコメントを発し続けてきたエンゼルス専門サイト『FanNation Halos Today』は今回の大谷移籍という事態に対し、素直な反応を示しているようだ。

 現地時間12月12日(同13日)、同サイト上において、エンゼルスが公式メッセージを発信したことを紹介するとともに、「オオタニはエンゼルスで6シーズンを過ごし、チームの復権に貢献した。彼は在籍中、満場一致のMVPを2度獲得し、見ていて楽しいチームにしてくれた」と在籍時の活躍を振り返った。

 しかし、エンゼルス入団により二刀流プレーヤーとして成長を遂げたことにも触れながら、今回のドジャース移籍については「ファンだけでなく、フランチャイズそのものにとっても痛ましいこと」などと、心境を綴っている。

 その上で、「彼はエンゼルスに6シーズン在籍したが、プレーオフに進出することすらできなかった。不運もあったが事実は変わらない」として、上位での戦いに臨めなかった今季までのチーム状況に言及し、続けて「エンゼルスはオオタニをトレードするチャンスがあったが、ポストシーズン進出を目指すことに徹し、彼らはそうしなかった」と主張。今シーズン中のトレード期限に“売り手”に回らなかったとして、「その結果、ヘイローズはすでに限られていたプロスペクトをさらに手放すことになった」と論じている。

 同メディアは「少なくとも勝とうとしたことは評価に値する」としつつも、「これはエンゼルスの組織側による巨大かつ歴史的な大混乱だ。彼らは今後何年もこの結果に耐えることになるだろうし、今後彼らにできることは、何が起こったのかを考えることだけだろう」とチームの先行きを見通している。

 他にも、「フロントオフィスがこの瞬間から学び、チームを戦える位置に戻すことを願っている」とも記されており、球団首脳へ向けられた痛切なメッセージが並ぶ。やはりファン、地元メディアの間では、「大谷流出」のショックがしばらくの間、消えることはなさそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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