「日本出禁なはず」井上尚弥撃破を語る悪童ネリ 奔放な言動に長谷川穂積氏が痛烈発言「むしろ来なくていいと思ってる」

2023年12月17日(日)15時0分 ココカラネクスト

井上との対戦を明言するネリ陣営。その動きが忙しなくなっている。(C)Getty Images

 ボクシング界の“悪童”の動向が忙しない。去る12月10日、米専門サイト『Boxing Scene』は、元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)の陣営が、WBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者・井上尚弥(大橋)との対戦を来年5月に計画していると報じた。

【動画】戦慄の45秒間 世界を震撼させた井上尚弥の圧倒的KOシーンをチェック

 今年2月にアザト・ホバニシャン(アルメニア)、7月にフローイラン・サルダール(フィリピン)をそれぞれTKOで下したネリは、WBCスーパーバンタム級1位にランク。11月に行われたWBC年次総会において、井上とマーロン・タパレスによる同級4団体統一戦勝者への指名挑戦者に定められた。

 タイトルマッチへの機運が高まり、ネリ側は早々に準備を画策。プロモーターを務めるフェルナンド・ベルトラン氏は、『Boxing Scene』で「イノウエが良い成績を収めれば(来年)5月に対戦することになるだろう」と豪語。さらに「私はこの戦いに自信を持っている。とても良い戦いだ。私はネリが最高のファイターであると心から信じている。イノウエもネリを待つだろう」と自信たっぷりに続けた。

 もっとも、井上が4団体統一を果たせば、WBC以外の3団体の意向も考慮する必要が出てくる。そのため、来年以降の対戦相手は全くの未定。現時点でネリ戦は決まってすらいない。

 タパレスとの決戦間近に井上陣営にプレッシャーをかける形となったネリ。この奔放な振る舞いに、日本のレジェンドも黙っていなかった。元世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏は、インスタグラムのストーリーを更新。「ネリが5月に日本で試合とか言われてるけど、計量大幅に失敗して日本出禁なはず」と指摘。「むしろ日本に来なくていいと思ってる」「むしろ日本人選手と関わってほしくないと思ってる」と痛烈な意見を記した。

 長谷川氏の指摘する通り、ネリ戦が日本で実現するかは不透明だ。というのも、29歳のメキシカンは2017年と18年にWBC世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介氏と2度対戦し、それぞれでドーピング違反と体重超過が判明。日本ボクシングコミッション(JBC)から日本での活動停止処分が下され、事実上の永久追放となっている。

 井上との対戦についてはネリ本人も「いずれにしてもイノウエには勝つし、あいつが王座にいるならそこを奪うつもりでいる」と母国のポッドキャスト番組『Zanfer Boxing』で断言。相当な自信を見せていた。

 果たして、不気味に動き出す悪童が日本の怪物と対峙する日は訪れるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「井上尚弥」をもっと詳しく

「井上尚弥」のニュース

「井上尚弥」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ