果たして「どすこい」ポーズを出せるか ソフトバンク入団が決まった山川穂高にまつわる「ハードル」とは
2023年12月19日(火)6時30分 ココカラネクスト
過去3度、本塁打王に輝いている(C)CoCoKARAnext
西武からFA宣言し、去就が注目されていた山川穂高内野手のソフトバンク入団が決定的になっている。西武球団に断りを入れたとされ、近日中に入団会見が行われる予定だ。
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過去3度の本塁打王に輝いた球界を代表するスラッガーには右の大砲を補強ポイントとするソフトバンクが従来の予想通り、獲得に乗り出す形となった。
山川は5月に週刊誌報道により女性問題が発覚。その後、書類送検も行われ、自身はファーム落ち。今季の一軍出場は17試合にとどまった。チームに与える影響も甚大で、長打力を欠いたチームは松井稼頭央監督就任1年目にして、リーグ5位に沈んだ。
そんな山川は新天地で再起の道を歩むことを選んだ。移籍会見でどんな言葉を発するかも注目となるが、本拠地ペイペイドームで本塁打を放った際のパフォーマンスも注目となりそうだ。
山川といえば、本塁打を放った際にファンに向けて豪快な「どすこい」ポーズを披露することで知られる。球場の一体感を生み、勝利への意欲を高める自身の代名詞ともいえる大事な儀式となっているが、今回の騒動でソフトバンクファンからの反発の声も未だ根強い。この環境下で、同ポーズを繰り出し、果たして球場にムーブメントを起こせるかは山川がファンに受け入れられるかの大事な試金石ともなる。
また2020年以来、優勝から遠ざかっているチームにおいては、FA移籍に伴い、〝Vノルマ〟も求められそうだ。昨オフ、同じくFAで日本ハムから移籍した近藤健介は移籍初年度の今季、打線の中軸として、26本塁打、87打点で本塁打王、打点王の二冠を達成。十分すぎる活躍を示した。それでもチームはV奪回に届かなかったことでまず山川には本来の持ち味である長打力を生かして、ホームラン「30〜40本」がノルマとして現実のものとなりそうだ。
ほかにもチームには本格覚醒が待たれている若手野手も多いとあって、「山川塾」の開講も期待される。
今回の山川の選択には様々な声も飛び交うが、「正解」にするためには、結果を出し続けるしかない。小久保裕紀新監督の下で山川がチームに欠かせないピースとなれるか。入団後も注目の存在となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]