シーズン最多勝を記録した坪井「最後までしんどいレースでした」【第7戦富士決勝トップ3会見】

2020年12月20日(日)19時58分 AUTOSPORT web

 12月20日に富士スピードウェイで開催された2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦の決勝レースで、今シーズン最多勝となる2勝目を飾った坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、2位の大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、3位の松下信治(Buzz Racing with B-Max)、そしてJMS P.MU/CERUMO・INGINGの立川祐路監督が会見で決勝レースを振り返った。


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坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
決勝 優勝


「まず、予選で2位になれるとは思っていなかったのですが、そこでしっかりと流れを変えるアタックができたので、そこが大きな要因だったかなと思います。スタートには自信を持っていましたので、スタートでトップに上がれてからは、レースの主導権を握れるかたちになりました。でも、レースは何が起きるかわかりません。松下選手はずっと後ろにいましたし、レースペース的には僕の方が良くない状況だったので、しんどいレースでした」


「最後の10周は大湯選手がものすごい勢いできたので、最後までしんどかったですね。ですが、OTS(オーバーテイクシステム)をうまく使いながら、レースコントロールできました」


「シーズン最多勝(2勝)を獲れるとは思っていませんでしたが、しっかりと2勝することができました。チームもピットでミスもなく、完璧な形でクルマを作り上げてくれたので、本当に感謝しています。自分個人としても納得のできるレースができたかなと思います」


立川祐路監督(JMS P.MU/CERUMO・INGING)


「昨日の段階では正直、優勝とかは見えていませんでした。流れが変わったのは予選での坪井のアタックですね。予選Q2まではホンダ勢に対して厳しいものがあったので、『6番手くらいにいければいいのかな』と思ったところを坪井が最後、本当に素晴らしいアタックを決めて、こっちの予想を上回るタイムを出してくれました」


「当然そのタイムを出せるクルマを作ったエンジニアや、坪井のクルマを担当しているメカニック達みんなの力だと思います。予選でまずその位置につけて、スタートをうまく決めれた、それが大きかったかなと思いますね」


「正直、ペース的にはきつい部分もあり、決勝中もストレートスピードが少し足りない部分があったので、そこは本当に厳しかったです。ただ最後、坪井がOTSを残していたなか、後ろのクルマのOTSの残りが無くなっていて、そこは大きかったかなと思います」


「最後はいい形で締めることができましたが、チームとしてはまだ課題もあります。シーズン中、結構落としているレースもあったので、来シーズンに向けてチームとして、もう少しレベルアップをし、来年は坪井がチャンピオン争いをできるように、それをチームとしてしっかりとバックアップできるように頑張りたいと思いますので、来シーズンも応援よろしくお願いします」

坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
立川祐路監督(JMS P.MU/CERUMO・INGING)


■大湯「最後まで諦めずに戦えたのは非常に良かった」


大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
決勝 2位


「終盤戦まではかなり苦しく、決勝での完走だったり、しっかりとレースをやりきる、ということができていなかったので、終盤2戦で表彰台に乗れたというのは自分自身にも自信となりました」


「今日は精神的にも、落ち着いてレースができたと思います。(オープニングラップの)1コーナーではちょっとアクシデントがありましたが、そこからは自分のペースを貫いて、最後まで諦めずに戦えたのは非常に良かったなと思います」


松下信治(Buzz Racing with B-Max)
決勝 3位


「僕は今年初めはFIA-F2をやっていて、残念ながら(シーズン途中で)シートを失ってしまい、何もない状態で帰国しました。そんななかでBuzzさんとB-Maxさんに拾っていただいて、こういうチャンスを貰えたことにまず、この場をお借りしてお礼を言いたいと思います」


「スーパーフォーミュラに関しては数年ぶりに乗れたのですけど、やっぱり凄くダウンフォースがありますね。そんなクルマに乗れるのは凄く楽しかったですし、いい経験になったと思います」


「今日のレースに関してはペースが良くて、坪井選手の後ろにずっといていました。彼が一つミスを犯せば抜けるだろうという状況でしたが、彼も素晴らしい走りをしていました。バトルをしている間に後ろから大湯君がきて、抜かれてしまいましたね。そこは僕のミスで、惜しいレースだったなと思います」


「(レース人生にとって2020年はどんなシーズンだったか)本当に最後のチャンス、夢に向かって自分でFIA-F2をもう一度戦って、言い方はアレですけど砕けたというか……。やりきったかなという感じで日本に帰ってきたなかで、またチャンスを頂くことができ、色々なクルマに乗れ他ので面白いシーズンでした」

大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
松下信治(Buzz Racing with B-Max)

AUTOSPORT web

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