山川入団で注目高まる ソフトバンク人的補償リストが「宝の山」といわれる理由 球界きってのロマン砲、160キロ右腕の存在も

2023年12月20日(水)12時1分 ココカラネクスト

リチャードは爆発力が持ち味だ(C)CoCoKARAnext

 ソフトバンクホークスは12月19日、西武から国内FA宣言した山川穂高内野手を獲得したと発表、同日に福岡市内で入団会見が行われた。

 背番号は「25」に決定、4年契約で出来高含めて20億円ともいわれる大型契約を結んだ。山川は5月に知人女性に対しての強制性交の疑いで書類送検され、8月に嫌疑不十分で不起訴処分を受けていた。今季の一軍出場は17試合にとどまり、西武球団から科せられていた公式戦出場停止処分はソフトバンクで解除される方向となった。

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 また注目を集めた山川の去就がはっきりしたことで次の注目はソフトバンクが西武に提出する人的補償リストの内容になりそうだ。

 山川の今季年俸は2億7000万円(年俸は推定)でAランクとみられる。「人的補償に加えて年俸の50%」、もしくは「年俸の80%」を西武に渡すことになる。

 人的補償リストをめぐっては球界内から「宝の山」といわれるほど、潜在能力の高い選手が多く在籍するといわれるソフトバンクだけにどの選手がプロテクト漏れとなるのか、話題を集めている。

 まず投手陣からは杉山一樹、大野稼頭央、笠谷俊介、風間球打、板東湧梧らの選手が注目される。杉山は今季故障に苦しみ、一軍では登板なしに終わったが最速160キロ右腕として体が万全になれば、先発、リリーフもこなせると起用も幅を持たせられることは大きい。

 また今季1軍では8試合登板で防御率1・59をマーク。来季がプロ10年目を迎える笠谷はウエスタンリーグでも28試合に登板し、3勝0敗、防御率0・96と安定した数字を残している。

 ほかにも今季先発、中継ぎを務め、5勝、防御率3・04の成績を残した右腕、板東も先発ローテーションの柱への成長が期待されている。今季はチーム事情もあってスクランブル起用となったが、果たしてプロテクトされるか、注目となりそうだ。

 野手からはチームきってのロマン砲、リチャード内野手を含め、川瀬晃内野手、野村大樹内野手らの名前が浮上している。リチャードは右の大砲候補、レギュラー定着が球団から期待されながら、今季も一軍では22試合で打率・115、0本塁打と爪痕を残すことはできなかった。ウエスタンリーグでは4年連続本塁打王に輝くなど潜在能力の高さは誰もが認めるだけに、プロテクトから外れれば、西武も山川不在となり長打力を求めているだけに熱視線を向けられるだろう。

 そしてソフトバンク戦力の豊富さといえば、今季は現役ドラフトで阪神に移籍、チーム勝ち頭の12勝をマークし、日本一に貢献した大竹耕太郎投手、また近藤健介選手のFA移籍に伴い、人的補償で日本ハムに移籍した田中正義投手は守護神に定着し25セーブを挙げるなど、それぞれの選手が新天地でしっかり結果を示したことで改めて「宝の山」と注目を集めることに。

 FAの人的補償をめぐっては過去にも複数球団でいくつもドラマを生んできたとあって、年明けにも明らかになる移籍選手の名前をめぐって、今後も様々な議論を呼びそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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