今季メジャー最速169キロのチャプマン、Rソックス入り…09年の入団交渉では松坂大輔氏と面会していた
2024年12月20日(金)6時57分 スポーツ報知
パイレーツからFAとなり、年俸1075万ドル(約16億5700万円)の1年契約でレッドソックスに入団したアロルディス・チャプマン投手(36)が、19日(日本時間20日)オンライン会見に応じ、新天地での意気込みなどを語った。
「この球団でプレーできることは大きな名誉。いつか、プレーしたいと思う球団だった」
Rソックスとの”縁”は、母国キューバから亡命した2009年オフに遡る。結果的にレッズと6年契約を結んだが、争奪戦に参戦しており、冬のボストンで球団首脳と会合をもった。
「雪が降っていた。人生で初めて経験した気候だった」
その時、球団首脳の他に面談したのが、当時の主砲デービット・オルティス氏と、入団3年目を迎えた松坂大輔氏。そして、キューバ出身のレ軍OBで、今年10月に他界したルイス・ティアント氏。ティアント氏とは夕食を共にしたと回顧した。
その年の開幕前に開催されたWBCで、当時21歳の若きチャプマンがキューバ代表として、国際試合デビュー。日本戦に先発して松坂と投げ合い、3回途中3安打3四球3失点で敗れた。そんな縁ある2人が、15年前のフェンウェイパークで再会していた。
2016年には、恋人への暴行が発覚し、大リーグのDV禁止規定に基づく史上初の処分を受けた。「当時のセラピストとは今も友達だし、多くの(年配の)選手が、よりよい人間になる手助けをしてくれた。今は次世代に手渡す時。フィールド内外で若い選手には、頼りにして欲しい」。近年はラテン系選手のリーダーとして、若手をサポートしていることでも知られる。
2021年を最後に、抑えから中継ぎに配置転換されたが「どんな場面でもチームのために投げるだけ」と335セーブ左腕。レ軍は、抑えのK・ジャンセンがFAとなり、トミー・ジョン手術から復活を目指すヘンドリックスが抑え候補ながら、チャプマンがその役目を担う可能性もある。
来年2月に37歳を迎えるが、今でも100マイル超えを連発。今年7月には今季のメジャー最速105・1マイル(169キロ)を計測した。衰えを知らない剛腕の維持について問われ、「まず、神のお陰であり、日々のハードな練習のたまものだ」と語った。