ヒョンデ・モータースポーツのトップが交代。シリル・アビテブールが新社長とチーム代表を兼務へ

2023年12月21日(木)11時52分 AUTOSPORT web

 12月20日、ヒョンデ・モータースポーツは2024年1月に上級管理職を再編し、シリル・アビテブールが新社長に就任すると発表した。アビテブールは現在WRC世界ラリー選手権チームの代表を務めているが、来月から両方の役職を兼務することになる。


 2022年4月からヒョンデ・モータースポーツの社長として組織を率いてきたショーン・キムは、アビテブールに社長職を引き継いだ後、ヒョンデ・モーター・カンパニー内で新たな職務に就く予定だ。


 元ルノーF1チーム代表であるアビテブールがヒョンデに加入したのは約1年前のこと。彼は今年1月からドイツのアルツェナウに拠点を置くヒョンデ・シェル・モビス・ワールドラリーチームのボスに就任して以来、すぐにこの組織にポジティブな印象を与え、過去12カ月の間に重要な組織改革の導入に貢献してきた。


 そんなアビテブールの社長就任は、来シーズン以降に向けてパフォーマンスと効率を向上させることを目的とした、2024年初頭から有効となるいくつかのさらなる内部構造改革策を伴うものである、とヒョンデ・モータースポーツは説明している。


 この交代人事は、WRCやERCヨーロッパ・ラリー選手権、FIA TCRワールドツアーに加えてカスタマーモータースポーツも展開するヒョンデ・モータースポーツにおける新たな責任をアビテブールにもたらす。また彼は、韓国とヨーロッパにおけるモータースポーツ子会社とヒョンデ本体のパイプ役としての戦略的役割も担うことになる。


●シリル・アビテブール(新社長兼チーム代表)


「まず最初に、私をヒョンデ・モータースポーツに連れてきてくれたショーン・キムと、この新しい役割に対して私を信頼してくれたヒョンデに感謝しなければならない」


「我々は参戦するカテゴリーでの明確なターゲットを持っている。また、ヒョンデ・モータースポーツがヒョンデ・モーター・カンパニーの進化を反映し、Nブランドと製品に関連するプラットフォームであり続けるための変革も私たちの任務だ」


「やるべきことがあるのは承知しているが、私たちは献身的で才能があり、多文化的な人々で構成されたチームを楽しんでいる。私はショーン(・キム)が在任中に行ったように、尊敬と信頼という価値観をもって指導に努めたいと思っている」


●ショーン・キム(現社長)


「ちょうど12カ月前、シリル・アビテブールをヒョンデ・ファミリーに迎え入れることができて嬉しかった。今日、私は社長の役割を彼に引き継ぐ。この2年間、ヒョンデ・モータースポーツは私にとって家族のような存在だった」


「私は(この場所を離れ)新たな挑戦に向かうが、ヒョンデ・モータースポーツが新たなリーダーシップ・チームの手に委ねられ、これからのシーズンに向けて力強くプッシュしていけることを確信している。アルツェナウには素晴らしい才能が揃っており、将来は大成功を収める可能性を秘めていることを私は知っているんだ」


●ティル・ワルテンベルグ(Nブランド&モータースポーツ担当副社長)


「シリル・アビテブールがヒョンデ・モータースポーツの次期社長に就任することを発表できて嬉しく思う。シリルはわずか12カ月の間に、素晴らしい戦略的スキルをもって、改善のための明確なロードマップを我々に示してくれた」


「彼はアルツェナウに新たな活力をもたらし、フランソワ-グザビエ・ドゥメゾンなどの重要な人材をチームに迎え、そしてもちろんオット・タナクの復帰にも貢献してきた」


「私たちは、過去2年間にわたるショーン・キムの有能なスチュワードシップに感謝するとともに、この強固な基盤の上に将来さらなる成功を収めることを楽しみにしている」

2022年4月からヒョンデ・モータースポーツの社長を務めてきたショーン・キム
2023年1月よりヒョンデ・モータースポーツのチーム代表として、ヒョンデ・シェル・モビス・ワールドラリーチームを率いるシリル・アビテブール



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