好調維持の香川真司、勝負の後半戦へ「ただやっているようでは痛い目に遭う」

2017年12月21日(木)12時43分 サッカーキング

香川真司はバイエルンに敗戦も「後半戦いいスタートを切れるようにやるだけ」と切り替えた [写真]=Anadolu Agency/Getty Images

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 ドルトムントに所属するMF香川真司が、公式戦5試合連続でゴールに絡む活躍を見せて2017年を締めくくった。「僕自身は今年1年、非常に安定したものを見せられたと思う」。

 香川は20日に行われたDFBポカール3回戦のバイエルン戦にフル出場。2点ビハインドの77分には、エリア内でキレのあるキックフェイントで相手2選手をかわすと、ファーに優しいクロスを送ってFWアンドリー・ヤルモレンコの追撃弾を演出。「相手が食いついたので、ファーが空くのは見えていた」と冷静さが光るアシストだった。しかし、その後の反撃は実らず、1−2の敗戦でベスト16敗退。大会連覇を逃し、年内最後の試合を黒星で終える結果となった。

 それでも、香川自身は公式戦5試合連続でゴールに絡み好調を維持している。6日のチャンピオンズリーグ・グループステージ第6節のレアル・マドリード戦では、アシストにはならなかったものの、鮮やかなヒールパスでFWピエール・エメリク・オーバメヤンの得点をお膳立て。9日のブンデスリーガ第15節ブレーメン戦では、クロスを頭で折り返してオーバメヤンの得点をアシストした。監督交代を経て迎えた12日の第16節マインツ戦では、リーグ戦9試合ぶりの勝利に導く追加点を決め、続く16日の第17節ホッフェンハイム戦はPK獲得とFWクリスティアン・プリシッチの逆転ゴールをアシストして勝利の立役者となっていた。

「良いコンディションを一番感じています」と年内最終戦を終えたばかりの香川自身も好調ぶりを口にした。「今年1年は非常に安定したものを見せられたと思っているので、それを継続した結果、またさらにコンディションが上がってきている」。就任したばかりのペーター・シュテーガー新監督からもすでに信頼を勝ち取りつつあるため、後半戦もこの好調を維持していきたいところ。「監督からの信頼を個人的に感じるから、余計に後半戦はチームが勝つためにもっともっと重要な役割を担いたいと思っている」と意気込んだ。

 だがその一方で、11月の欧州遠征では招集外を経験するなど、日本代表での結果には満足していない。「どっちかと言うと個人的には、2017年はクラブにおいて非常に充実したものを残せたけど、代表においてやっぱりまだ物足りなさがあると感じている」。だからこそ、来年6月に開幕するロシア・ワールドカップに向けて「ただやっているようでは、たぶん痛い目に遭う」と勝負の後半戦を前に気を引き締めた。

「大事なのはW杯。ただ、楽観的な状況ではなく、やはり非常に厳しい戦いですし、チームとしても課題を感じる。すごく危機感を持たないと。代表(の期間)も限られているので、『この半年をどう過ごすか』をより意識しないといけない。何か明確なものをチームとして見出していけるように、もちろん選手はやりますし、協会も含めてやっていかないと、厳しくなると思いますね」

サッカーキング

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