育成上手なあのクラブ…生え抜き選手でベスト11を作ってみた ~シャルケ編~

2018年12月26日(水)17時59分 サッカーキング

名プレーヤーを輩出してきたシャルケ [写真]=Getty Images

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 サッカー界には、世界各国から有望な選手を「買う」クラブもあれば、地元で選手を発掘して、育成年代から自前で「育てる」クラブもある。その中には、経営事情などからビッグクラブへの売却を余儀なくされたが、生え抜き選手が今も在籍していれば“最強チーム”を作れたというクラブも少なくない。そこで、今回は優れた育成力を発揮し、名プレーヤーを輩出してきたクラブを特集。初回は、ドイツ代表にも多数のタレントを輩出してきたシャルケをセレクトし、生え抜き選手でベストイレブンを作成してみた。

*シャルケの下部組織出身で、現在は他クラブでプレーする現役選手を対象とした
*シャルケでの成績、移籍金は『transfermarkt』を参照

写真=Getty Images

GK マヌエル・ノイアー



シャルケでの成績:203試合・0得点(〜2011年6月)
現所属:バイエルン
国籍:ドイツ
生年月日:1986年3月27日(32歳)

地元ゲンゼンキルヒェンの生え抜き選手として、2006年にトップチームデビュー。瞬く間に正GKの座を確保すると、2010−11シーズンにはキャプテンを務め、チャンピオンズリーグでクラブ史上初のベスト4進出に貢献した。しかし同シーズン終了後の移籍を表明し、3000万ユーロ(現レートで約38億円)の移籍金と引き換えにバイエルンへ加入した。

DF ジョエル・マティプ



シャルケでの成績:258試合・23得点(〜2016年6月)
現所属:リヴァプール
国籍:カメルーン/ドイツ
生年月日:1991年8月8日(27歳)

2000年にシャルケのアカデミーに入団し、2009年11月のバイエルン戦でトップチームデビュー。その試合で殊勲の同点弾を挙げて、たちまちファンのハートを掴んだ。以降、7シーズンにわたり中心選手として活躍。2016年にフリートランスファーでリヴァプールへ移籍するまで、公式戦250試合以上に出場した。

DF セアド・コラシナツ



シャルケでの成績:123試合・4得点(〜2017年6月)
現所属:アーセナル
国籍:ボスニア・ヘルツェゴビナ/ドイツ
生年月日:1993年6月20日(25歳)

2011年からシャルケの一員になると、2012年秋からはトップチームで定位置を奪取。ユース時代にはセンターバックのほか、ボランチとしてもプレーしていたが、トップチームで左サイドバックに転向して才能を開花させた。2016−17シーズンには、ブンデスリーガ公式の年間ベストイレブンに選出される活躍を見せたが、契約満了に伴い、シーズン終了後にアーセナルへ移籍した。

DF ティロ・ケーラー



シャルケでの成績:59試合・4得点(〜2018年8月)
現所属:パリ・サンジェルマン
国籍:ドイツ
生年月日:1996年9月21日(22歳)

2012年にシャルケのアカデミーに入団。U−19チームではキャプテンを務めた。2015年2月にトップチーム初出場を果たすと、ドルトムントとのダービーでプロ初ゴールをマーク。一躍サポーターのアイドルとなったが、今夏にパリ・サンジェルマンから3700万ユーロ(現レートで約47億円)という高額のオファーが届いたため、退団が決まった。

DF ベネディクト・ヘヴェデス



シャルケでの成績:335試合・23得点(〜2017年8月)
現所属:ロコモティフ・モスクワ
国籍:ドイツ
生年月日:1988年2月29日(30歳)

2001年にシャルケの下部組織に加わると、2007年にトップチーム初出場。2年目からはレギュラーとして活躍し、後にキャプテンを任されるようになった。2014年にはドイツ代表として、ブラジル・ワールドカップ優勝に貢献。数々の栄光を味わってきたが、昨季、レンタルでユヴェントスに加入すると、今夏にはロコモティフ・モスクワへの完全移籍が発表され、シャルケと袂を分かつこととなった。

DF フィリップ・マックス



シャルケでの成績:2試合・0得点(〜2014年6月)
現所属:アウクスブルク
国籍:ドイツ
生年月日:1993年9月30日(25歳)

2010年にバイエルンからシャルケの下部組織に加入し、2014年のドルトムント戦でプロデビュー。父マルティンもシャルケOBで親子2代での活躍が期待されたが、デビュー戦から1カ月後にカールスルーエへの移籍が決まり、2015年からはアウクスブルクでプレーする。

MF メスト・エジル



シャルケでの成績:39試合・1得点(〜2008年1月)
現所属:アーセナル
国籍:ドイツ
生年月日:1988年10月15日(30歳)

地元ゲルゼンキルヒェンで生まれ育ち、2005年からシャルケへ。テクニックと創造性を兼ね備えた攻撃的MFとして、2006年にトップチームデビューを飾ると、有望株として将来を期待された。しかし、契約問題でクラブと対立し、わずか1年半後に退団。残念な形でクラブを去ったが、その後は順調なステップアップを果たして、世界有数の司令塔にまで成長を遂げた。

MF ユリアン・ドラクスラー



シャルケでの成績:170試合・30得点(〜2015年8月)
現所属:パリ・サンジェルマン
国籍:ドイツ
生年月日:1993年9月20日(25歳)

8歳からシャルケのユースチームに所属し、2011年11月にブンデスリーガデビュー。17歳117日でのデビューはクラブ史上最年少記録だった。さらにシャルケでドイツ代表デビューも果たしたが、2015年にヴォルフスブルクへ電撃移籍。地元のサポーターたちから“裏切り者”扱いされるなど、後味の悪い形でクラブを去った。

MF マックス・マイヤー



シャルケでの成績:192試合・22得点(〜2018年8月)
現所属:クリスタル・パレス
国籍:ドイツ
生年月日:1995年9月18日(23歳)

2012年のU−17欧州選手権で大会MVPと得点王を獲得。シャルケが生んだ新たな逸材として、2013年にトップチーム昇格した際には、元スペイン代表FWラウール・ゴンサレスが着用していた背番号7を与えられた。しかし、2017−18シーズン後半に契約延長を拒否したほか、クラブ首脳陣を批判。最終的には移籍金も残さず、半ば喧嘩別れするような形で退団することとなった。

MF アレクサンダー・バウムヨハン



シャルケでの成績:47試合・0得点(〜2007年1月、2010年1月〜2012年8月)
現所属:ウエスタン・シドニー
国籍:ドイツ
生年月日:1987年1月23日(31歳)

2000年にシャルケの下部組織に加入し、その高いテクニックから「天才」と称された攻撃的MF。2007年に一度退団したあと、2010年に復帰して2シーズン半プレーした。2017年夏からは妻の故郷であるブラジルでプレー。そして今夏、ウエスタン・シドニーに加入し、オーストラリアでの挑戦をスタートさせることとなった。

FW レロイ・サネ



シャルケでの成績:57試合・13得点(〜2016年8月)
現所属:マンチェスター・C
国籍:ドイツ
生年月日:1996年1月11日(22歳)

シャルケの下部組織が輩出した最高傑作として、2014年に18歳でトップチームデビューを飾った。2015−16シーズンはブンデスリーガで33試合出場8ゴールを記録。一躍ブレイクを果たし、2016年8月に5050万ユーロ(現レートで約64億円)の移籍金でマンチェスター・Cへ移籍した。

(記事/Footmedia)

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