クラフト・バンブー、ポルシェ・ワークスドライバーを擁しバサースト12時間へ復帰参戦

2017年12月28日(木)15時30分 AUTOSPORT web

 香港に本拠を置くクラフト・バンブー・レーシングは2018年2月2〜4日、オーストラリアのマウントパノラマ・サーキットで開催されるリキモリ・バサースト12時間レースの参戦体制を発表した。


 2017年に発足したブランパンGTシリーズ・アジアに2台のポルシェ911 GT3 Rと、1台のポルシェ・ケイマンGT4クラブスポーツMR、計3台のポルシェで挑んだクラフト・バンブー・レーシング。


 チームにとってバサースト12時間参戦はアストンマーチンのカスタマーチームとしてレースに臨み、97号車アストンマーチンV12バンテージGT3で総合3位表彰台を獲得した2015年以来3年ぶり。ポルシェ・カスタマーチームとなってからは初めての出場となる。


 そんなクラフト・バンブーは約2カ月後に迫った2018年のレースに向け、911号車ポルシェ911 GT3 Rを1台体制でエントリー。


 このクルマを駆るドライバーには2015、2017年のル・マン24時間レース総合優勝ドライバーとなったアール・バンバー、ポルシェGTチームでWEC世界耐久選手権を戦ったケビン・エストル、2017年にアウディからポルシェに移籍しIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのGTル・マンクラスでポルシェ911 RSRをドライブしたローレンス・バンスールという豪華なメンバーが起用された。

クラフト・バンブーは2015年、97号車アストンマーチンV12バンテージGT3で総合3位となっている。


「またバサースト12時間にチャレンジできるのが楽しみでしかたないよ!」と語るのはオーストラリアの隣国、ニュージランド出身のバンバー。


「僕は2013年に(チームの共同オーナーである)フランク・ユーの支援を受けてポルシェでレースをしていたけれど、ふたたび一緒にレースができるがとても嬉しい。しかも“マウンテン”でのレースだから尚のことだよ」


 チームメイトとなるエストルもクラフト・バンブー・レーシングでの参戦決定を喜ぶ。


「彼らはブランパンGTシリーズ・アジアでも好成績を残したように、とても経験豊富なチームだ。そんなチームからバサーストに参加できるなんて光栄だね」


「バサーストは素晴らしいトラックだが、2017年は残念ながらほんの少ししかレースを戦うことができなかった。同じメンバーで臨む2018年は良い結果になると願っているよ」


 2016年のバサーストで総合2位フィニッシュを飾ったバンスールは「バサーストは世界でもっとも興奮するレースのひとつなんだ。だから2018年のレースも本当に楽しみだ」とコメント。


「僕は以前、優勝まであと一歩のところまで近づいたけど、ほんのわずか届かなかった。当然次の目標は優勝だよ!」


 2018年のリキモリ・バサースト12時間レースは2月4日、鈴鹿10時間耐久レースを含むインターコンチネンタルGTチャレンジの開幕戦として開催される。

アール・バンバー、ケビン・エストル、ローレンス・バンスールは2017年も同じ布陣でバサーストに参戦したがステアリングラックの損傷によりリタイアとなった。


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