「普段とは違う」国立競技場での選手権 対策も奏功して関東第一が大勝で初戦突破

2021年12月28日(火)19時36分 サッカーキング

関東第一の主将DF池田健人 [写真]=金田慎平

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 第100回全国高校サッカー選手権大会の開幕戦が28日に国立競技場で行われ、東京都B代表の関東第一が大分県代表の中津東に6−0で大勝し、2回戦進出を決めた。

 開始13分、セットプレーのこぼれ球を豪快に蹴りこんで、チームに先制点と勢いをもたらした左ウイングの若松歩は「自分は身体能力が高くないですが、ワンツーではがしたりして上回ろうとしました。仲間をうまく使いながらチャンスメイクしようと思っていました。最初から自分たちのサッカーに自信をもってやれましたし、自分も自信を持ってやれたからこそ、守備にまわらずに攻撃できたと思います」と、自身のプレーへの手応えを口に。

 一方、主将を務めるDF池田健人は、「このような素晴らしいピッチでサッカーができることに感謝しています」と開口一番、感謝を述べた後、「点差は開きましたが、内容には満足していません。もう少し決めきれた場面はありましたし、守備でもピンチを作ってしまいました。試合の入りでもう少し行くべきだったと思います」と反省の弁。

「試合前の5分、10分前はすごく緊張した」(池田)という、新しくなった国立競技場では初となる選手権の試合。チームを率いる小野貴裕監督も「ステージが上がるほど、難しい環境になるとは東京都の大会でも話しています。普段は駒沢でのプレーですが、今回の開幕戦は国立競技場での開催なので、普段とは違うとわかっていました。選手たちには前半0−0でもいいと話して送り出しました」と、自身を含め、意識の揺れが起こりうることは想定していたと明かした。

 対策としてチームは“普段と異なる環境”を意図的に大会直前に作ったようで、池田は「国立は普段の場所ではないので、あえていつも練習をしているところではなく、JFAのグラウンドや日大豊山高校のグラウンドなどを借りて練習しました」と、しっかりと“対策”をとった成果を示している。

 過去3回の出場はすべて1回戦から出場している関東第一。2度2回戦に進出を果たしているが、いずれもそこで敗退となっている。初の3回戦進出を懸け、31日に行われる2回戦では尚志(福島)と瀬戸内(広島)の勝者と対戦する。

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