「毎月20万円支給するし、担当編集もつけます!」 鳥取県×講談社の【地方創生×デジタルクリエイター支援】プロジェクトが凄すぎて話題に

2024年1月7日(日)20時0分 Jタウンネット

映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」がブームとなっている。

そんな中、原作者・水木しげる氏の故郷・鳥取県境港市でスタートしたプロジェクトも、大きな反響を呼んだ。

「とっとりクリエイターズ・ビレッジ」という取り組みだ。

2023年12月6日に講談社(本社:文京区)が発表したプレスリリースによると、同社の部署「クリエイターズラボ」は鳥取県と連携して、地方創生とデジタルクリエイター支援の両側面を併せ持つプロジェクトを開始。

マンガやウェブトゥーン、アニメーション、ゲーム、音楽、CG、XRなど、デジタルツールを用いて創作活動を行っていている県外のクリエイターを境港市に呼び、生活の心配をせずに創作に打ち込んでもらう、というものである。

2024年4月1日から2年間は境港市に居住して活動すること、その後も鳥取県に住み続ける意志があることなどを条件に、クリエイターにはなんと、毎月約20万円(税別)が支給されるという。

それだけでなく、「担当編集」がついて活動を支援してくれたり、プロクリエイターによる創作講座を受けられたり、といった特典が。なんだこれ、クリエイターにとって至せり尽くせりではないか!!!

参加希望のクリエイターはかなりの数集まっているのだろうか? Jタウンネット記者は14日、鳥取県産業未来創造課と講談社クリエイターズラボに聞いた。

予想以上の反響で驚き

産業未来創造課は、発表への反響は想像以上に大きく、驚いたと述べる。

6日から募集を開始し、11日時点ですでに20人以上が応募してきたという。また、16日開催の説明会には150人以上の参加希望者が。

しかし、プロジェクトに参加できるクリエイターは5人。選考に通過するのはかなり難しそうだが......鳥取県とクリエイターズラボが彼らに求められているものは、何なのだろうか。

両者は以下のように回答する。

講談社クリエイターズラボ:お金になるコンテンツを制作してほしいということはあまり考えていません。クリエイターとして永く活躍することのできる思考や活動方針を身につけてほしいと願っています。そのために、面談では、クリエイターとして叶えたい夢や目標を重視します。

鳥取県産業未来創造課:クリエイターの皆さんには、仲間のクリエイターと切磋琢磨しながら鳥取県での創作活動に一生懸命打ち込んでスキルアップして、世界で活躍できるクリエイターに成長していただきたい。
クリエイターが活躍すれば、鳥取県のデジタルコンテンツ産業も活気づき、鳥取県で活動するクリエイターが増える好循環につながることを期待しています。

そもそもこのプロジェクトは、産業未来創造課の「デジタルコンテンツ産業の分野で産業振興を図りたい」という考えがきっかけになり生まれたもの。クリエイターズラボと意見交換する機会があり、実施に繋がったという。

講談社クリエイターズラボ:地方自治体の「移住施策」、クリエイターの「独り立ちするまでの安定した創作環境」、弊部の「多くの才能と出逢うこと」という、三方の目的を果たすテストケースだと思っています。これをきっかけに、同様の取り組みが日本のあちこちで起こると良いなと思います。

鳥取県にとっても、講談社にとっても新しいチャレンジとなるこの取り組み。舞台となる境港市には日本有数の漁港・境漁港があり、新鮮な魚介類を安価に食べられるという。また、県内全域が豪雪地帯に指定されている鳥取県にあって雪が積もることが珍しく、冬でも過ごしやすいそうだ。

「米子鬼太郎空港」があるため、東京にもアクセスしやすい。

そんな場所で、創作活動に熱中したいクリエイターの皆さん。応募締め切りは2024年1月15日なので、お忘れなく。

Jタウンネット

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