インフル+コロナのWパンチに注意!冬の感染症は「乾燥対策」で回避しよう

2023年1月26日(木)17時0分 ココカラネクスト

 インフルエンザとコロナウイルスが同時に流行している時期は、より重症化しやすく、いつも以上に注意して対策する必要があります。

取り組みたいのは「乾燥対策」です。

コロナウイルスだけではなく、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症を防ぐため、とくに注意をして対策をおこないましょう。

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1.乾燥とウイルス感染のメカニズム

空気の乾燥は、風邪やさまざまな病気をひきおこす原因となります。病気の種類にもよりますが、多くのウイルスが乾燥している環境を好むこと、そして冬は、からだがウイルスの侵入を防ぎにくくなることが理由として挙げられます。

冬は空気が乾燥しやすく、ウイルスが増殖しやすい環境になりがちです。理由としては室内でも暖房を使用し、寒くて窓を開ける機会が減り、ウイルスが室内に蔓延しやすくなります。また、空気の乾燥で喉や鼻の粘膜も乾き、本来は異物を体内に取り入れないように働く防御機能が鈍くなります。

このように、乾燥した空気は、ウイルス感染を引き起こしやすい環境といえるでしょう。(※1)(※2)

2.ウイルス感染予防には乾燥対策

ウイルスの感染予防のためには、乾燥対策が重要であることがわかりました。ここからは、具体的にできる対策方法について詳しくご紹介します。

2‐1.部屋の加湿
加湿器などで部屋を加湿しておくといいでしょう。湿度の目安として、「40%以上70%以下」にしておくといいとされています。最近は夏の熱中症対策にも活躍する手頃な価格の「温湿度計」などもあります。こういった器具を活用して、湿度把握にも努めることもおすすめです。目途としては冬は乾燥しやすく、調節をしなければ湿度が40%を下回ることも多くあるため、注意しましょう。

2‐2.のどを保湿する
ウイルスがのどから侵入するのを防ぐため、のどの加湿も重要になります。のど飴や保湿マスク、スプレーなどを使用し、のどを保湿しましょう。

2‐3.水分補給をする
水分補給をせず体内が乾燥してしまうと、感染症にかかるリスクが高まる可能性があります。日常の中でお水を少しずつ摂取し、のどが渇かないように対策しましょう。飲む際も1度にたくさん飲んでも排泄されてしまうため、起床時、食事時など1日8回を目途に少しずつ分けて飲むようにしましょう。また冷たい飲み物は避けましょう。胃腸が冷えて、体温低下、免疫力の低下につながり病気になりやすくなります。常温・温かい飲み物を意識して摂るようにしてください。

3.ウイルス感染予防・乾燥対策におすすめの食べ物

風邪やウイルスに負けないからだ作りのために、積極的に摂りたい食材として、根菜類、色の濃い野菜などがおすすめです。

体内の粘膜のはたらきを助けるニンジン、免疫力アップにつながるビタミンCを豊富に含むレンコンや春菊、かぼちゃなどをしっかりと摂取して対策をしていきましょう。

4.冬の乾燥対策には漢方もおすすめ

また、冬の乾燥対策には、漢方薬の服用もおすすめです。
乾燥した空気が肺に入り込むと、のどの痛みや咳、痰など呼吸器のトラブルが起きやすくなります。
乾燥対策には、「水分の循環をよくして粘膜に潤いを与える」「自律神経のバランスを整えて免疫力を高める」「のどの痛みを和らげる」といったはたらきを持つ漢方薬が用いられます。

漢方薬は、免疫力を高めたり自律神経を整えたりすることで、不調を治すだけでなく、不調にならないからだをめざすこともできます。

漢方薬は自然由来の成分でできているため、一般的に副作用が少ないとされています。
また、ひとつの症状に強い効果を発揮する西洋薬とは異なり、体質の根本改善を目的としているという特徴もあります。
また、毎日決められた量を服用するだけでいいため、手軽に始められるというのも特徴でしょう。

<冬の乾燥対策におすすめの漢方薬>

・麦門冬湯(ばくもんどうとう)(※3)
潤す作用が強いことから、痰があまり絡まない乾いた咳や、のどの乾燥などに悩んでいる方におすすめの漢方薬です。

・桔梗湯(ききょうとう)(※4)
のどの痛みに悩む方におすすめの漢方薬です。のどの腫れや咳、扁桃腺にアプローチすることも可能です。

このように、漢方薬にはさまざまな種類があります。中には、どんな漢方薬を選んだらいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。適切な漢方薬を選ばなければ、思ったような効果が得られないどころか、副作用が生じてしまう恐れもあります。

そんなときは、インターネット相談窓口を設けている「あんしん漢方」のようなサービスを利用して、薬効や副作用、漢方薬との相性、日常生活の養生法などを相談してみるのもおすすめです。

「あんしん漢方」は、AI(人工知能)を活用した新しい漢方相談サービスです。「オンライン個別相談」を利用すれば、漢方に詳しい薬剤師にスマホで気軽に相談ができます。体質に合った漢方を見極めて、お手頃価格で自宅まで郵送してくれますよ。

●あんしん漢方

5.乾燥対策をしっかりして冬を乗り越えよう!

感染症を防ぐためには、乾燥対策が重要であることがわかりました。のどを潤す、部屋を加湿するなどの乾燥対策を忘れないようにすることが重要です。
また、プラスアルファの対策方法として、漢方薬を服用するのもいいでしょう。

(※1)健康長寿ネット「喀痰・咳嗽(かくたん・がいそう)」公益財団法人長寿科学振興財団
(※2)「令和4年度インフルエンザQ&A」厚生労働省
(※3)くすりのしおり「JPS麦門冬湯エキス顆粒〔調剤用〕」くすりの適正使用委員会
(※4)くすりのしおり「ツムラ桔梗湯エキス顆粒(医療用)」くすりの適正使用委員会

[文:あんしん漢方]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

医師 木村 眞樹子(きむらまきこ)

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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