カレーにハチミツを入れるタイミングはいつ? 企業の解説に「そうだったのか」
2025年1月27日(月)12時20分 grape
※写真はイメージ
カレーをよりおいしくするために、ルーの箱には書いていない『隠し味』を入れる人もいるでしょう。
カレーの代表的な隠し味の1つに『ハチミツ』がありますが、いつ入れるのがいいか知っていますか。
『プレミアム熟カレー』や『ZEPPIN』でおなじみの江崎グリコ株式会社(以下、グリコ)のウェブサイトでは、カレーにハチミツを入れるベストなタイミングを紹介しています。
ハチミツを入れると『とろみがなくなった気がする』と感じたことがある人は、ぜひチェックしてください。
ハチミツは『ルーを入れる前』に入れる!
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隠し味の多くは、でき上がる寸前に入れることが多いもの。ハチミツも、ルーを入れて少し煮込んでから入れるのがベストと思っている人もいるでしょう。
しかし、グリコの回答はそのイメージを大きく覆すものでした。
ルウを入れる前にはちみつを加え、具材と一緒に弱火〜中火で20分以上煮込んでください。
グリコ ーより引用
隠し味であれば、極端な話いつ入れても変わらないように感じますが、なぜ『ルーを入れる前』なのでしょうか。その理由はハチミツに含まれる『アミラーゼ』が大きく関係しています。
アミラーゼはでんぷんを分解する消化酵素です。ハチミツ以外の食品にも含まれており、代表的な物にニンジンや大根、ブロッコリー、カボチャ、バナナなどがあります。
カレーのルーにはとろみを出すための『小麦粉』が入っているので、ルーを入れてからハチミツを入れるとアミラーゼによりでんぷんが分解され、とろみがなくなってしまうのです。
アミラーゼの働きは、75℃以上で加熱することで抑えられます。ハチミツを入れた直後にルーを入れると分解の影響を受けてしまうので、ハチミツを入れたら20分以上煮込み、その後にルーを入れるようにしましょう。
ルーを入れ終わった後の煮込み時間は、ルーのパッケージに書いてある時間で構いません。しっかりとろみが付いたら火を止め、お皿によそって食べましょう。
アミラーゼの働きで気を付けたいのはハチミツだけではありません。意外な落とし穴が『味見用のスプーン』です。
アミラーゼは人の唾液にも含まれており、唾液の付いたスプーンが鍋の中に入ることででんぷんを分解してしまいます。
おいしかったり味が決まらなかったりすると何回も味見したくなりますが、その場合は『小皿に移して』確認するようにしましょう。
[文・構成/grape編集部]
出典 グリコ