就活、そしてその先にある人生と向き合う。『外資系投資銀行まで完全攻略 最強の就活フレームワークABUILD』。

2023年1月31日(火)17時30分 ソトコト

「ABUILD」の6文字が、 意味するところを解説。


『NINJAPAN』が提供する「Abuild就活」は、内定を獲得するだけではなく、就職後も企業や社会で活躍できる“人財”になってほしいという、代表の新井翔太さんの就活生に対する願いが込められたキャリア構築サービスだ。「ABUILD」という就活の本質を捉えたフレームワークに、就職後の「ビジネス戦闘力」(「社会人基礎力」やビジネス的な能力)を掛け合わせることで、企業の即戦力としての内定「即戦力内定」を獲得することを目的としている。





では、就活の本質「ABUILD」とは何か? 書籍でも詳しく説明されている6つの頭文字「ABUILD」が意味するところを新井さんに尋ねた。
まず、A。Arbitrage(アービトラージ)。意味は、金融用語で為替や市場の金利差から利益を取ること。差分。就活においては、情報の差分も重要になる。
「たとえば、雇用の形も従来のメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用に移行しつつあることを知っていれば、知らない人と差が生まれ、就活に有利に働きます」と説明する新井さん。
ちなみに、メンバーシップ型雇用とは、終身雇用や年功序列、新卒一括採用を前提とした日本的な雇用形態で、職種や勤務地などを決めずに雇用契約を結ぶ。入社後に配属先が決まるため、「配属ガチャ」と呼ばれる配属リスクも伴う。会社に合う人間か、忠誠心があるか、といった人物重視の採用基準が取られる。
一方、ジョブ型雇用はあらかじめ業務内容や求められる能力、労働時間、勤務地などを明確に定めたうえで採用する欧米型の雇用形態だ。外資系投資銀行の多くはジョブ型雇用を行っている。最初から必要なスキルと仕事内容が明らかで、採用段階から配属先も決まっている。
「情報の差分を捉えるといった就活の原理を知ることは、重要な就活戦略です」と新井さんは強調する。




就活の本質を「ABUILD」の6文字で表した「Abuild就活」のフレームワーク。どういう戦略を立て、どんな戦術を用いて、就活に挑むかが重要になる。


「Abuild就活」の学生は、 内定獲得後も遊ばない。


Bは、Bridge(ブリッジ)だ。学生視点と企業視点を橋渡しすること。
自分が入りたいと思う企業が今、どういう状況で、どんな人材を求めているかという、企業(相手)の視点に立った就活を心がけることが就活生にとって非常に重要になる。企業には経営戦略があり、そのなかに人事戦略があり、そのなかに新卒採用戦略があるということを頭に入れておくことが大事なのだ。
「相手がどんな論理で採用活動に臨んでいるのか。相手の論理を知れば、そのゲームは勝ったも同然だと思います。相手の論理を知るなかで、自分の価値を見定め、戦略を立てること」と新井さんはアドバイスする。
Uは、Uniqueness(ユニークネス)。自分の価値を見出すこと。
「面接で、『あなたの強みは?』と聞かれ、『バイオリンを弾くのが得意で、全国大会に出場しました』と答えても面接官には響きません。企業での再現性があるかどうかが重要ですから。たとえば、『バイオリンの弦の鳴り方を分析し、最も美しい倍音を見つけ、きれいな音を奏でることができたので全国大会に出場できました』と答えたら、『この人は分析的な仕事に向いてそうだな』と印象づけることができます」と、単に特技を答えるのではなく、なぜ得意になったのかというプロセスを掘り下げ、そこに自分の価値、Uniquenessを見出し、企業での再現性が期待されるエピソードとして語ることで自己PRは成功すると新井さんは言う。この再現性は、次のI、Inclination(インクラネーション)にもつながる重要な概念だ。
Inclination(インクラネーション)は、傾向や好みという意味の言葉で、「Abuild就活」としての意味は、相手に合わせて届けること。
「たとえば、一次面接で若手社員が面接官として現れた場合、その社員が同じ部署の先輩になることが予想できます。その面接官に、一緒に働きたいと思われるような会話を心がけることが求められます。一方、最終面接で社長が同席した場合は、具体的な能力を伝えるのではなく、会社を引っ張り上げてくれそうな熱意や会社のビジョンに対する思いなどを語るべきでしょう。それが、相手に合わせて届けるということです」と新井さんは話す。
Lは、Leverage(レバレッジ)。元は「てこ」の作用を意味する言葉で、金融用語としては、借り入れをして自己資金のリターンを高める、言い換えるなら、最小の労力で最大の効果を得ること。
「それを、内定だけでなく豊かな人生のために、と訳しています。就活から得られる最大の効果、それは豊かな人生です。内定は人生の入り口にすぎず、その後の人生を豊かなものにできるかどうかは、就職してからの自分のあり方によるところが大きいと思います。内定をゴールにするのではなく、長期視点で就活を捉えましょう」と新井さんは「Abuild就活」の根幹的な思想としてあるLeverageについて語った。
最後のDはDo(ドゥ)、やり抜くこと。
「著書を読んでいただければ、『Abuild就活』とは何かを理解していただけると思うので、読後はぜひ行動に移していただければうれしいです」と就活生に呼びかける。
内定獲得だけをゴールに就活を行った学生は、内定後は遊ぶ傾向が強いという。ところが、即戦力内定を目標にする「Abuild就活」を行った学生は、内定獲得後も企業で活躍するための別の勉強を始めたり、必要なスキルを学んだりするケースが多く見られるそうだ。「そんな姿を見ると、『Abuild就活』の思想が伝わってきているようで、うれしいです」と新井さんは喜びを滲ませた。


就活の書籍でありつつ、 人生とも向き合う一冊。


著書をどんな人に読んでもらいたいか尋ねると、「まず、学生の皆さんです。読んで、理解し、実行できたら、就活は無双すると思います」と新井さんは微笑んだ。
「ただ、読んだだけではなかなか実行できないかもしれないので、ぜひ『Abuild就活』を受講していただきたいです」と呼びかけた。「そして、親御さんにも読んでいただきたいです」と続ける。「親御さんが就活をされた頃とは社会状況も就活事情も変わっているため、就活の戦略も当然変わります。お子様と話し合われる前に、就活の知識をアップデートされておくと尊敬されると思いますよ」と勧める。そして、「就活やキャリアサポート、人事に関わる方々にも読んでもらえたら。ふだんの実務を行ううえでも再発見があると思います」と話す。
また、著書後半には「完全解説!外資系投資銀行のM&A提案」と題した付録もある。
「私が外資系投資銀行の就活を行ったとき、選考過程でM&A提案を求められました。M&Aの方法を解説した本や資料はどこにもなく、提案書をつくるのに大変苦労した覚えがあります。そこで、外資系投資銀行や日系の証券会社の投資銀行部門などを受けようとしている学生の参考になればと完全解説を試みました。おそらく、日本初のM&A提案の解説だと自負しています」と、自信たっぷりに話す新井さん。学生には難解な部分もあるかもしれないが、ぜひ参考にしてほしい。
最後に、「Abuild就活」の根本思想である「豊かな人生のために」にちなんで、新井さんにとっての「豊かな人生」とは何かと尋ねた。すると、「『Abuild就活』を通して、就活生が輝いたり、社会を動かす原動力になったりすること。つまり、就活生や卒業生が数十年後の日本を引っ張り、日本のプレゼンスが上がるとともに、彼ら・彼女らが豊かな人生を送ることが、私にとっての豊かな人生です」と、未来を確信するような強い口調で答えた。
自分にとっての豊かな人生とは? 就活のための書籍でありながら、そんな問いに向き合い、企業で働くことや、社会や、人生を見つめ直すきっかけになる書籍でもある『外資系投資銀行まで完全攻略 最強の就活フレームワーク ABUILD』を、ぜひ読んでみてほしい。


お話をうかがった人:『NINJAPAN』代表取締役社長・新井翔太さん





photographs by Kazuya Furaku , text by Kentaro Matsui


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