佐々木希さんが食べた「広尾の毛蟹」 渋谷区じゃなくて、北海道の「広尾町」産です

2018年2月1日(木)6時0分 Jタウンネット

北海道の地方紙、十勝毎日新聞電子版が2018年1月28日、女優の佐々木希さんがインスタグラムに「毛蟹をおうちで食べました」と投稿していたことを取り上げていた。広尾の毛蟹だという。


北海道といえば毛蟹とはいえ、十勝でなぜ渋谷区広尾の話が——ということではない。北海道の広尾町産の毛蟹を食べたとのことで、同紙も注目したようだ。わざわざ町民の間で話題になっているとまで書かれていた。


シシャモも毛蟹もウニもツブ貝も


佐々木希さんの夫といえば、食通で知られるアンジャッシュ渡部建さん。家で食べたということは、渡部さんも口にした可能性が高いだろう。食通をうならせた(かどうかは定かではないが)毛蟹、入手できるなら食べてみたいものだ。


そもそも「毛蟹は北海道」と考えることはあっても、具体的な地名と毛蟹を結びつけることはあまり多くないように思える。道民なら把握できているかもしれないが、道外の人間にはなかなかわかりにくいところだ。


北海道庁の水産統計を調べてみると、広尾町で圧倒的な水揚げ量を誇るのがシシャモだ。北海道全域のシシャモ漁獲量の半数近くが広尾町のある十勝・帯広管内で占められており、その中でも広尾町が主要な漁港となっている。


料理好きな記者の知人は「広尾の昆布はなかなか良かった」と語ってくれたが、毛蟹への言及はナシ。シシャモ、昆布とかなり毛蟹から遠のいてきたが、実態はどうなのか。Jタウンネット編集部は広尾町役場の水産商工観光課に確認することにした。


「2016年の実績ですが、広尾の毛蟹水揚げ量は72.9トンです。北海道での毛蟹漁は各地域で時期を少しずつずらしており、広尾は11月下旬から1月中旬となっています。毛蟹は漁獲量制限があるので毎年同じ量ではありませんが、決して少なくはありません」

水揚げされた毛蟹のうち、800グラム以上の大きなサイズの蟹を「熊ガニ」として地域ブランド化しており、広尾漁業協同組合などネット販売もしているという。


昨年末から今年に入るまで一度も毛蟹を口にしていない記者に味を判断することはできないが、ツイッター上ではそのおいしさに太鼓判を押す地元ユーザーの声も挙がっている。


昨日は広尾町から冷蔵毛蟹2杯。これもよかった。ミソ最高。
- Tetsuo Ozawa (@zarecchi) 2017年1月14日

北海道の海産物が本当に美味しいと多くの道民は知らないと思う。私もそうだった。毛蟹や柳葉魚の本物の味。広尾町に赴任するまでは。 pic.twitter.com/4CgpDMVHoC
- 荒川岳志 メディアコンサルタント (@newmasukomi) 2017年11月29日

毛蟹が名物の地元広尾町では、大人も子供も
毛蟹:人間=1:1が基本。
食べ盛りの甥っ子姪っ子に蟹を捌き続けるのは至難の業です。食べやすい脚で釣っておき、その隙に胴体からもそっと身をとってビビらせる。蟹は脚より胴体。子供はあまり蟹味噌に興味がないみたいで、大量の蟹味噌が手に入ります(笑)
- イナ戦久保 1/28タワレコ難波 (@HIROtheINAZUMA) 2018年1月3日

毎年12月には「広尾毛がにまつり」というイベントも開催されており、2017年は1万7000人に茹でた毛蟹や毛蟹汁が振る舞われたとのことで、おいしい毛蟹の産地であることは間違いなさそうだ。


「シシャモや毛蟹以外にも、ハッカク(トクビレ)やバフンウニ、ホッキガイ、エゾバイツブなど豊富な水産物が水揚げされます。こうした水産物を通して広尾町の魅力も知っていただければと思いますね」

ちなみに、佐々木希さんが広尾町の毛蟹を食べたことは知っているのだろうか。


「インスタグラムを見ている友人から連絡があり、広尾の毛蟹が取り上げられたことを知りました。フェイスブックなどで話題にしている町民の方もいるようですね」

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