「ゆいレール」の車窓から眺める“沖縄の絶景”! 始発から終点まで37分間の旅へお連れしましょう

2024年2月7日(水)21時50分 All About

「ゆいレール」こと沖縄都市モノレールは沖縄唯一のモノレール。もちろん移動手段として乗車するのも楽しいですが、車窓から見える「沖縄の絶景」もおすすめです。現地在住の筆者がゆいレールに乗りながら美しいスポットへお連れします。(C)OCVB

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「ゆいレール」こと沖縄都市モノレールは、沖縄唯一のモノレールです。今回は、ゆいレールの車窓から見られる素敵な風景をご紹介します。

ゆいレールは沖縄唯一のモノレール


ゆいレールは、那覇空港駅からてだこ浦西駅までをつなぐ、沖縄唯一のモノレール。2023年に開業20周年を迎え、3両編成の車両も導入されるようになり、ますます利用しやすくなりました。
那覇空港や国際通り、首里城など那覇の主要観光スポットへのアクセスはもちろんですが、地元の人にとっては通勤や通学などに利用する大切な足でもあるゆいレール。その車窓から見える個性的な風景には、沖縄の日常の魅力が凝縮されています。

那覇空港駅から牧志駅まで


ゆいレールに乗り込み那覇空港駅から出発して次の赤嶺駅までの間。ちょうど大きなカーブを曲がるあたり、進行方向に向かって右側の車窓からは、航空自衛隊那覇基地の展示機エリアが見られます。空港に到着してゆいレールに乗車したら、まずチェックしてみてください。
その後、奥武山公園駅から壺川駅の間、進行方向に向かって左側には国場川が流れており、その奥には奥武山公園が広がっています。壺川駅のホームからもこの気持ちのいい風景が望めますので、ぜひ途中下車してみてください。
さらに、壺川駅から旭橋駅の間、大きなカーブを曲がるあたりに注目。進行方向左手奥には、那覇港湾施設(旧那覇軍港)が見えてきます。タイミングによっては、軍艦が停泊していることもあります。

次の県庁前駅から牧志駅までの間が、那覇の中心エリア。ビルや建物、ホテルなどがひしめき合っていて、観光客もたびたび利用するエリアだと思います。ちょうど牧志駅に入る直前、進行方向に向かって右手側に国際通りが見えますが、国際通りへはこの牧志駅の他に、美栄橋駅と県庁前駅からアクセスできます。

安里駅から首里駅まで


安里駅からは、車窓から那覇の住宅街が眺められます。コンクリートの建物が連なる風景は、沖縄ならでは。
特に、古島駅から市立病院前駅の間で大きなカーブを曲がったら、ぜひ後方を見てみてください。那覇の住宅街を見下ろした先に水平線が広がっています。タイミングが合えば、市立病院前駅から眺める夕日も素敵ですので、見てみてくださいね。

さらに、市立病院前駅周辺。到着前と出発後の、進行方向左手側を眺めてみてください。亜熱帯の緑の森が広がっているのが分かります。これが、那覇最大の広さを誇る末吉公園です。
この公園の奥には、琉球八社のひとつで国の史跡にも指定されている、末吉宮があります。車窓からは緑の森の中にぽつんと小さな社が見えるので、探してみてください。
この神秘の森が広がる公園の入り口には、市立病院前駅から徒歩10分ほどでアクセスできますが、末吉宮へ行くまではなかなかの道のり。行ってみたいという人は、歩きやすい靴と動きやすい服装で行くことをおすすめします。
次の儀保駅から首里駅までは、進行方向に向かって右手側に注目を。住宅街の建物の向こうに、首里城公園が見えてきます。2019年の火災で正殿が消失してしまったので、現在はその城郭などしか見ることはできませんが、火災前はゆいレールからしっかり首里城正殿を眺めることができました。
首里駅から首里城公園の守礼門までは、徒歩10分ほどでアクセスできます。

石嶺駅からてだこ浦西駅まで

首里駅の先、石嶺駅からてだこ浦西駅は、2019年に延伸された区間です。那覇市から浦添市をつなぐこのエリアになってくると、車窓からもよりローカルな町の風景を見ることができます。
しかし、ちょっと驚くのが経塚駅。なんと駅周辺一帯が“お墓”になっているのです。ちなみに駅のホームの目の前もお墓。日本本土とはちょっと違う、沖縄ならではのお墓が見られるのは、貴重かもしれません。
最後は、終点のてだこ浦西駅。この駅に入るまでに、いったん地下に潜るのも、ゆいレール路線唯一の光景です。ここではホームの最後尾から現在の「ゆいレールの端っこ」をぜひご覧ください。
那覇空港駅からてだこ浦西駅までの所要時間は37分。たったこれだけの時間の中で、いろいろな風景が見られるのも、ゆいレールの魅力のひとつ。風景をたっぷり楽しみたいという人は、運転席越しに風景が眺められる最前列や、風景が遠ざかっていくのを楽しめる最後尾の席に座るのもおすすめです。
また、フリー乗車券を購入しておけば、気になる駅で自由に降りることもできて便利です。

稲嶺 恭子プロフィール

大手出版社で情報誌編集に携わり、退社後シンガポールへ。現地日本人向け情報誌編集部を経て、帰国後は沖縄へ移住。シンガポール、沖縄での経験を生かして、2007年よりフリーランスの編集&ライターとして、主にアジアと沖縄をテーマとしたガイドブック・雑誌・書籍・ウエブ媒体などで活躍中。All About シンガポール・沖縄ガイド。
(文:稲嶺 恭子(ライター/エディター))

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