なぜ日本でも入手困難なトヨタの新型アルファードがケニアに…？ 複数のディーラーに聞きまくった結果、誰が買っているのか判明 / カンバ通信：第358回
2024年2月23日（金）21時0分 ロケットニュース24
ジャンボ！ なんとも鋭い質問がリクエストボックスに届いたので、ほぼそのままコピペしたい。
「（前略）以前の記事の9番目の写真に、日本でも出荷待ちが続いている新型アルファードが写っていました。ケニアでも新型アルファードが出回っているのは正直驚きました。
新型アルファードは日本でも高額車の部類に入りますが、ケニアでも普通に購入出来るのでしょうか？ その場合は価格は？」
車が大好きな私としては、ほんと〜〜〜〜っにワクワクする質問だ。ありがとう！
メッチャ調べた結果、いろんなことがわかったので報告しておきたい。
……と、その前に、今回の質問、まだ続きがある。
「日本では新型アルファードを既にタクシーとして利用している企業もあると思いますが、ケニアでも高級タクシーでこういった車を利用する事はありますか？
また、日本車についての記事は過去に見かけた気がしますが、古い車が多かったように思います。
ケニアでは最新の日本車（その他外車）を所有するのは割と一般的なのでしょうか？ それとも珍しいのでしょうか？
リサーチお願いします！」
これについても、のちほど答えるね。
・新型アルファードはケニアで買えるの？
まずは最初の質問。トヨタの新型アルファードはケニアでも普通に購入できるのか？ について。
この答えを知るべく、私は様々なディーラーに行き、話を聞きまくった。
というか、ディーラーで車の話をするのが大好きなので苦でもないのだ。
その結果、簡単に言えば「ケニアで新型アルファードを見つけるのは非常に困難」ということがわかった。
なので、以前の記事にチラ写りしていた新型アルファードは、ケニアでも非常にレア。とてもラッキーな1枚だったということになる。
・なぜ新型アルファードがケニアにあるの？
では、どのようにこの新型アルファードはケニアに入ってきたのか？
それについて複数のディーラーに聞き回ったところ、ほぼすべてのディーラーが同じ回答をしてくれた。
もしも新型アルファードをはじめとする、日本の新しい車が欲しいのであれば、日本の自動車市場から注文することはできる、と。
そして注文してから数ヶ月以内に、その車はケニアに到着する。どんな車でも注文できる。物理的には可能である、と。
ただし。
カネ次第であると。
ここが非常に重要であると。
写真に写っていた新型アルファードを複数のディーラーに見せたところ、もちろん存在は知っていた。
だが、「ありえないほど高い」と口を揃えて言っていた。
彼らが提示した金額をまとめるとこうだ。
ケニアにおいて、トヨタの新型アルファードが欲しいのであれば、安くて10,000,000kes（約1028万9383円）から。
高いグレードだと18,000,000kes（約1852万890円）くらいはかかるという。
日本のゴー（羽鳥）から日本での新型アルファードの定価を聞いたが、540万円〜872万円なんだそうで。
もちろん運送費などの費用がかかるから高くなるわけだが、大きく価格が違うので、なにげに私もビックリした。日本って、安いんだな……。
・そんな高い車を誰が買うの？
さて、そんな1000万円〜1800万円の新型アルファードを誰が買うのか？ という疑問だが、これまた複数のディーラーの答えは一致していた。
中国人だと。
というか、新型でなくとも、ケニアで走るアルファードのほとんどは中国人が乗っていると言い切るディーラーもいた。
ケニアにおいて、トヨタのアルファードを買うのはお金持ちの中国人。これは間違いのない事実のようだ。
ちなみにディーラーではなく、あくまで私（チャオス）が思う中国人への感想は、「お金持ちだけどケニアには全然お金を落とさない人たち」だ。
それはさておき、「ケニアでも高級タクシーでアルファードなどの高級車を利用する事はありますか？」についての答えだが、基本的には「ない」だ。
もしかしたらお金持ち向けの送迎サービスとかで、高級車を用意しているタクシー会社（ハイヤー会社）もあるかも知れんが、基本的には、ないと思う。
仮に新型アルファードではなく、旧モデルのアルファード（中古車）なら新型よりも安く買えるが、それでも4,500,000kes（約451万円）〜って感じなので、タクシーとして使うにはちょっと高すぎる。
「ケニアでは最新の日本車（その他外車）を所有するのは割と一般的なのでしょうか？」についての答えも、「一般的ではない」が答えだ。
ごく一部のお金持ちケニア人。あとは多くの中国人。彼らしか、最新の日本車（その他外車）を所有することはできない。
・ケニアにおけるアルファード評
なお、新型アルファードに乗ったことがあるディーラーは皆無だったが、旧モデルのアルファードを体験したディーラーたちは、みなウットリした顔で大絶賛していた。
街中でも乗りやすく、高速道路でも非常に安定していて素晴らしい。革製のシートも最高。そのあたりも中国人にウケる理由なのでは？ と言っていた。
また、新型アルファードについては、「よりモダンなデザインになったうえ、先進的な機能と技術、ならびに広さを備えたモデルになっており、乗り心地は最高峰になっていると思われる」と分析するディーラーもいた。
私はアルファードを運転したことがないけども、間違いなくイイ車なんだろうなぁ……ってのは、旧モデルの車内を見せてもらった時点ですぐにわかった。
いつかは運転してみたいけど、私にとっては非常に高価であり、買う余裕はまったくない。うらやましい。夢のまた夢。それがトヨタのアルファード。
てな感じで、今回はこのへんで。長くなっちゃってスマンです。クルマのことになると、ついつい熱くなっちゃって……（照） では、クワヘリ〜！
参考リンク：トヨタ「アルファード」
執筆：チャオス（カンバ族）
超訳：GO羽鳥
Photo：RocketNews24.
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「（前略）以前の記事の9番目の写真に、日本でも出荷待ちが続いている新型アルファードが写っていました。ケニアでも新型アルファードが出回っているのは正直驚きました。
新型アルファードは日本でも高額車の部類に入りますが、ケニアでも普通に購入出来るのでしょうか？ その場合は価格は？」
車が大好きな私としては、ほんと〜〜〜〜っにワクワクする質問だ。ありがとう！
メッチャ調べた結果、いろんなことがわかったので報告しておきたい。
……と、その前に、今回の質問、まだ続きがある。
「日本では新型アルファードを既にタクシーとして利用している企業もあると思いますが、ケニアでも高級タクシーでこういった車を利用する事はありますか？
また、日本車についての記事は過去に見かけた気がしますが、古い車が多かったように思います。
ケニアでは最新の日本車（その他外車）を所有するのは割と一般的なのでしょうか？ それとも珍しいのでしょうか？
リサーチお願いします！」
これについても、のちほど答えるね。
・新型アルファードはケニアで買えるの？
まずは最初の質問。トヨタの新型アルファードはケニアでも普通に購入できるのか？ について。
この答えを知るべく、私は様々なディーラーに行き、話を聞きまくった。
というか、ディーラーで車の話をするのが大好きなので苦でもないのだ。
その結果、簡単に言えば「ケニアで新型アルファードを見つけるのは非常に困難」ということがわかった。
なので、以前の記事にチラ写りしていた新型アルファードは、ケニアでも非常にレア。とてもラッキーな1枚だったということになる。
・なぜ新型アルファードがケニアにあるの？
では、どのようにこの新型アルファードはケニアに入ってきたのか？
それについて複数のディーラーに聞き回ったところ、ほぼすべてのディーラーが同じ回答をしてくれた。
もしも新型アルファードをはじめとする、日本の新しい車が欲しいのであれば、日本の自動車市場から注文することはできる、と。
そして注文してから数ヶ月以内に、その車はケニアに到着する。どんな車でも注文できる。物理的には可能である、と。
ただし。
カネ次第であると。
ここが非常に重要であると。
写真に写っていた新型アルファードを複数のディーラーに見せたところ、もちろん存在は知っていた。
だが、「ありえないほど高い」と口を揃えて言っていた。
彼らが提示した金額をまとめるとこうだ。
ケニアにおいて、トヨタの新型アルファードが欲しいのであれば、安くて10,000,000kes（約1028万9383円）から。
高いグレードだと18,000,000kes（約1852万890円）くらいはかかるという。
日本のゴー（羽鳥）から日本での新型アルファードの定価を聞いたが、540万円〜872万円なんだそうで。
もちろん運送費などの費用がかかるから高くなるわけだが、大きく価格が違うので、なにげに私もビックリした。日本って、安いんだな……。
・そんな高い車を誰が買うの？
さて、そんな1000万円〜1800万円の新型アルファードを誰が買うのか？ という疑問だが、これまた複数のディーラーの答えは一致していた。
中国人だと。
というか、新型でなくとも、ケニアで走るアルファードのほとんどは中国人が乗っていると言い切るディーラーもいた。
ケニアにおいて、トヨタのアルファードを買うのはお金持ちの中国人。これは間違いのない事実のようだ。
ちなみにディーラーではなく、あくまで私（チャオス）が思う中国人への感想は、「お金持ちだけどケニアには全然お金を落とさない人たち」だ。
それはさておき、「ケニアでも高級タクシーでアルファードなどの高級車を利用する事はありますか？」についての答えだが、基本的には「ない」だ。
もしかしたらお金持ち向けの送迎サービスとかで、高級車を用意しているタクシー会社（ハイヤー会社）もあるかも知れんが、基本的には、ないと思う。
仮に新型アルファードではなく、旧モデルのアルファード（中古車）なら新型よりも安く買えるが、それでも4,500,000kes（約451万円）〜って感じなので、タクシーとして使うにはちょっと高すぎる。
「ケニアでは最新の日本車（その他外車）を所有するのは割と一般的なのでしょうか？」についての答えも、「一般的ではない」が答えだ。
ごく一部のお金持ちケニア人。あとは多くの中国人。彼らしか、最新の日本車（その他外車）を所有することはできない。
・ケニアにおけるアルファード評
なお、新型アルファードに乗ったことがあるディーラーは皆無だったが、旧モデルのアルファードを体験したディーラーたちは、みなウットリした顔で大絶賛していた。
街中でも乗りやすく、高速道路でも非常に安定していて素晴らしい。革製のシートも最高。そのあたりも中国人にウケる理由なのでは？ と言っていた。
また、新型アルファードについては、「よりモダンなデザインになったうえ、先進的な機能と技術、ならびに広さを備えたモデルになっており、乗り心地は最高峰になっていると思われる」と分析するディーラーもいた。
私はアルファードを運転したことがないけども、間違いなくイイ車なんだろうなぁ……ってのは、旧モデルの車内を見せてもらった時点ですぐにわかった。
いつかは運転してみたいけど、私にとっては非常に高価であり、買う余裕はまったくない。うらやましい。夢のまた夢。それがトヨタのアルファード。
てな感じで、今回はこのへんで。長くなっちゃってスマンです。クルマのことになると、ついつい熱くなっちゃって……（照） では、クワヘリ〜！
参考リンク：トヨタ「アルファード」
執筆：チャオス（カンバ族）
超訳：GO羽鳥
Photo：RocketNews24.
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