「子どもを望まない」若年未婚男女は半数以上、年収による差も - ロート製薬が妊活白書2023を公開

2024年3月2日(土)13時5分 マイナビニュース

ロート製薬は3月1日、「妊活白書2023」を公開した。調査は2023年12月1日〜4日、18〜49歳の男女22,453名を対象にインターネットで行われた。
○若年未婚男女の半数以上が「子ども望んでいない」
「子どもが欲しいかどうか」という質問に対し、「現在子どもを欲しいと思っていないし、将来も欲しいとは思わない」と回答した若年未婚男女は、全体の55.2%。男女別に見ると、男性では59.0%、女性では51.1%となり、男女ともに半数を超えた。
○女性4人に1人が「授かる選択肢は残したい」と希望
そのうち、「将来考えが変わったとき子どもを授かれるよう、妊娠できる身体の状態を維持しておきたい」と答えたのは、男女合わせると約5人に1人。女性においては、約4人に1人と割合が増える。この結果から、将来子どもを持つ可能性は残して未来の選択肢を広げたい「妊活備え派」は一定数おり、女性の方が割合が高いことが明らかになった。
「将来考えが変わったとき子どもを授かれるよう、妊娠できる身体の状態を維持しておきたい」と答えた妊活備え派の女性のうち、約5人に1人は「卵子凍結に興味を持っている」と回答。将来の選択肢を広げようと、昨今話題の卵子凍結に対する興味関心の高さもうかがえる。
○妊活を始めて子どもを授かるまでの期間は平均13.6ヶ月
実際に妊活を経て子どもを授かった経験のある女性の68.8%が、「妊活開始前に想像したよりも妊娠は成功しづらい」と回答。58.4%は「もっと早くから妊娠のための準備や妊活を始めておいた方が良かった」と答えた。出産時の年齢が上がるにつれて、いずれの問いに対する割合も上昇し、30代後半で出産した層においては、どちらも7割を超えている。
妊活を経て子どもを授かった経験のある女性が、実際に妊活を始めてから子どもを授かるまでにかかった期間の平均は13.6ヶ月という結果に。出産時(現在妊娠中の場合は現在)の年齢別に見ると、18-24才では6.7ヶ月、25-29才では10.3ヶ月、30-34才では14.6ヶ月、35-39才では16.4ヶ月、40-44才では19.5ヶ月と、年齢が上がるにつれて期間が伸びる傾向が見られた。
妊活を経て子どもを授かった経験のある女性の65.0%は、「若い頃に妊娠・出産に関する正しい知識を得ておきたかった」、67.5%は「妊娠に関する知識を得る機会が不足している」と答え、早くから正しい知識を得ることの必要性も明らかとなった。
○妊活に関する知識の有無に男女間で倍近い差
いつかは子どもが欲しいと考えている既婚男女の、妊活・出産に関する現在の情報源は、女性が主にインターネット検索(41.9%)、男性は主にパートナー(42.6%)となった。まずは女性がインターネットで情報を集め、その情報をパートナーに共有しながら妊活に取り組んでいるパターンが多いと考えられる。
妊娠・出産について知っていることを聞くと、たとえば、「排卵日検査薬で排卵日を予測することができる」は女性39.3%・男性13.3%、「葉酸・鉄などの栄養素は積極的に摂ることが大切」では、女性53.5%・男性18.9%の認知度で、スコアが倍近く開いた。このことから、男女間で妊娠・出産に関する知識の差は依然として大きいという課題が浮き彫りとなっている。
○安定した収入のある有職女性は、若年層の中でも子どもを望む傾向
若年未婚女性の中で、個人年収が300万円以上と20代女性の平均年収を超える層では、子どもを望まない人の割合が27.9%まで低下した。安定した収入のある女性は、若年層の中でも子どもを望む傾向が見られる。
子どもを望む有職女性は一定数いる一方、妊活を経て子どもを授かった経験のある女性の50.7%は、「妊活の影響で仕事やキャリアプランを変更する必要が生じた」と答えた。また、76.5%が「仕事とのバランスを取りながら妊活を続けるのは大変」と、キャリアと妊活の両立に苦戦しているのも現状のようだ。
「この結果から、変化の多い時代の中で、妊娠・出産やキャリアなど女性が自分らしく自由な人生の選択をできるようにするには、早期に妊娠・出産にまつわる正しい知識を得ることが必要と考えられる」と同調査。
同社はこれまで、妊活をサポートする製品の研究開発や、妊娠に関する正しい知識の情報発信など、さまざまな取り組みを行っている。今回、正しい知識を得ながら妊活を身近に感じてもらえるようにと、スペシャルアニメ動画「めげない!卵子ちゃん!」を公式YouTubeで公開した。同アニメは、いつか子どもが欲しい人に贈る、卵子と精子の物語。「精子ぃくん」との逢瀬を待ち望む主人公「卵子ちゃん」の日常を通して、妊活に大切な卵子の知識が学べる"妊活エデュテインメント"となっている。

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