「セックスレスだけど夫婦仲は良い」既婚者の割合は?

2024年3月12日(火)9時55分 マイナビニュース

レゾンデートルは3月10日、「夫婦のセックスレスに関する実態調査 第6報」を発表した。調査は2023年10月30日〜12月18日、20〜59歳の既婚男女635人(男性320人、女性315人)を対象にインターネットで行われた。
前調査で既婚者の約7割が配偶者とセックスレス傾向であり、そのうち4割以上が完全なセックスレス状態と判明した。また、レス男性の約6割が「妻とのセックスレスを解消したい」と考え、約9割が「性欲がある」と回答し、その大半が「自慰行為・セルフプレジャー」で性欲を解消している状態にもかかわらず、レス女性の約7割は「夫とのレスを解消したいと思っていない」という結果も判明している。特に40代以上の既婚女性における性欲減退は顕著だった。
○セックスレスの当事者の夫婦仲は?
このような男女間の性に関する大きなすれ違いがあるなか、セックスレス当事者の夫婦仲はどのようなものか尋ねたところ、レス男性の56%、レス女性の53%が「夫婦仲は良い」と回答した。性的な不一致があるにもかかわらず、過半数が「仲が良い」という意外な結果に。
詳細を見ると、男女間で多少の違いは見受けられる。その最たるものは濃いピンクの部分(はっきりと「良い」という回答)の割合が男女間で異なり、女性が男性よりも顕著に大きい結果だった。つまり、女性の方が何のためらいもなく「夫婦仲は良い」と認識している人が男性より多いことを現す。この結果は男性の性的欲求不満を反映しているかもしれず、「仲は良いけどレス…」と考えて、「やや仲が良い」を選択する男性が多いと推測できる。
続いて、年齢層別にレス当事者の夫婦仲を見ていくと、男性は「仲が良い」全体は経年で減るが、30代で濃いピンクの割合が高くなる、また30代と40代で「仲が悪い」と認識する割合が増える傾向がみられる。
女性は男性よりも濃いピンクの割合が大きい点が注目される。また、「夫婦仲が良い」全体の割合が40代・50代で一気に減る点にも注目。20代・30代までは夫に好意をもっていたのが、40代以降は「愛想を尽かす」割合が増えたことを示すのかは評価が難しいところ。
○夫婦仲を今よりも良くしたい?
「夫婦仲を今よりも良くしたいか」との質問に対する答えは、男女間で分かれた。グラフのように男性は今よりも良くしたいと思っているのに対し、女性は現状維持が最多。
男性は「レスを解消したい」ためにさらなる関係改善を望んでいるのに対し、女性は「レスを解消しなくてよい」と考えているため、現状維持を望んでいると分析できる。また、セックスレスでも離婚を望む既婚者は非常に少ないことも分かった。
続いて、年齢層別に男女を比較したところ、30代・40代で男女の違いが大きく現れた。ちょうど男性がまだまだ性欲が旺盛な年代でもあり、「レス解消」に対する認識の違いが結果に現れていると分析できる。女性は30代で一気に「このままでよい」が拡大しており、夫婦仲が良くても悪くても、現状を変えたくないと考える傾向が大きいことが分かる。

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