老後資金が足りない場合の「奥の手」ってありますか?

2024年3月15日(金)21時20分 All About

お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからの疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。今回は、老後資金が不足する場合について。

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お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとした疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。
今回は、老後資金が不足する場合についての対策を専門家が回答します。

Q:老後が目前で老後のお金がない場合はどうする?

「老後が目前の59歳。貯金が100万円程度しかない場合、どうしたらいいんでしょうか? 年金も10万円ほど。大した金額ではありません。老後のお金が足りない場合の「奥の手」があったら教えてください」(59歳・会社員)

A:60歳以降も収入を得る、支出をおさえる努力をする

老後が目前に迫っている状態でお金がない場合、どのようにすればよいのでしょうか?
相談者は老後のお金が足りないときの奥の手が知りたいのですね。奥の手があるとすれば、働くことが一番でしょう。
それじゃ、「奥の手じゃないよ」と思うかもしれませんが、「攻撃は最大の防御なり」ともいわれるように、お金がないなら稼ぐしか方法はありません。そこで、できるだけ長い間、働くためには、どのような方法があるのかを考えてみましょう。
まず、退職するまでの間に、できるだけ貯金できるよう、頑張ってみましょう。収入を増やすことが難しい場合は、節約をして貯金に回してください。
相談者の場合、60歳が定年であると推察されます。60歳以降も嘱託で働けるように、現在の勤務先に交渉してみてはいかがですか? もちろん、転職してもOKです。地域、職種にもよりますが、人材不足が続いている職場もあります。50歳以上の人向けの求人サイトもありますので、チェックしてみてください。また、特別なスキルがあり自分で経営したいビジネスがあるなら、パートで働くなどして収入を確保しつつ、チャレンジしてもいいでしょう。
会社員ですので、厚生年金も受け取ることができると思います。現役世代の生活と年金生活では、収入が変わってきますので、使えるお金も少なくなってしまいます。そのときになって節約するのではなく、今から徐々に年金のみで生活することをイメージして、無駄な出費をおさえるようにしてください。年金は、繰り下げ受給することで、受給額を増やすことが可能です。60歳以降に生活できるだけの収入があるなら、繰り下げ受給を検討してもいいでしょう。
また、利用していないサービスでお金がかかるものは解約する、例えば使わないクレジットカードで年会費が発生するものは解約するなど、早くから支出を抑えて、老後に向けて準備していきましょう。頑張ってくださいね!
文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
(文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー))

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