「厚生年金」には何歳まで加入できるもの?

2024年3月17日(日)20時30分 All About

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は厚生年金に加入できる年齢についてです。

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金の疑問に専門家が回答します。
今回は厚生年金に加入できる年齢についてです。

Q:厚生年金に加入できるのは何歳まで?

「できるだけ厚生年金には長く入ったほうが、将来もらえる年金が増えてお得と聞いています。何歳まで入れるんでしょうか? 会社員なら70代でも厚生年金に入れるの?」(55歳・会社員)

A:厚生年金には70歳になるまで加入できます

日本の社会保障制度のひとつに公的年金制度があります。
公的年金制度は、1階部分の国民年金制度(国民年金)と2階部分の厚生年金制度(厚生年金)で成り立っています。国民年金には、自営業や無職、学生、専業主婦等が加入し、厚生年金には会社員・公務員等が加入します。
国民年金の加入期間は、20歳から60歳に達するまでです。一方、厚生年金は20歳未満の人でも、会社等に就職すれば厚生年金に加入できます。たとえば18歳で会社に入社した場合、18歳から厚生年金に加入することになります。
また、現在は60歳を超えても働き続ける人も多くなりましたが、厚生年金に加入できる上限の年齢は70歳未満と決まっています。
厚生年金は会社を退職すると脱退することになりますが、70歳以降も会社に勤務し続けている人については、70歳になったとき(正式には70歳の誕生日の前日)に自動的に脱退することになります。
例外的に、70歳の時点で老齢年金を受ける資格となる加入期間10年を満たせていない場合は、満たせるまでの間、厚生年金保険に「任意加入」することができます。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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