その美味しいを次世代へ! 食はいま、サステナビリティの時代へ

2019年3月12日(火)10時50分 食楽web


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 少しでも環境問題に関心がある方であれば、サステナビリティやサステナブルという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。「持続可能性」の意味を持つこの言葉。将来を見据えたその取り組みが今、食の世界にも広がっています。もはや、それは世界共通の主題であり、他人事と傍観できない課題にもなっています。さる2月14日に幕張メッセで開催された「サステナビリティ・フォーラム2019」へ編集部が潜入。食と環境問題の密接な関係性について話を聞いてきました。

世界がサステナブルをテーマにするなか、食の世界でも喫緊の課題に

 サステナビリティとは「持続可能性」。今日の生活がずっと続けられるよう、地球環境の保全に配慮して開発や生産、消費などを行う取り組みのことで、その風潮は今や、食の世界でも常識になりつつあることをご存知でしょうか。例を挙げるなら、日本の某有名シェフ。彼はカカオ豆のフェアトレードを行い、生産によってかかる自然への負荷軽減と、現場の労働環境改善を支援。未来を見据えた料理を作ることで、活動の一翼を担っていることでも知られています。

フォーラムで示されたオージービーフのサステナビリティへの取り組み


MLA(豪州食肉家畜生産事業団)をはじめ、日本の小売りチェーン、ファストフード、さらには農林水産省の代表者などが一堂に会した

 サステナビリティは食に関わる全業種で喫緊の課題となっています。そんな事実を改めて痛感させられるフォーラムが2月14日、幕張メッセで行われました。
 この興味深いフォーラムを主催したのが「MLA(豪州食肉家畜生産事業団)」。そして、登壇してサステナブルへの取り組みの成果を披露したのは、大手ファストフードと小売チェーン、さらに農林水産省の代表者でした。ファストフードなら、最新テクノロジーを導入して、食材の配送を最適化。年間120トンのCO2削減に成功したと発表。つまり、これは我々がすでにそのサステナビリティに関わる食材や食品に、生活のいたるところで触れ合い、摂取している可能性が大いにあることを示しています。これはもはや、目を背くことができない事実といえるでしょう。


MLAからはサステナビリティ担当のマネージャーと、オーストラリアの生産者も登壇した

 MLAからはサステナビリティ担当のマネージャーが登壇。オーストラリア牛肉産業が掲げる4つのテーマに関して説明があり、「社会・環境・経済に配慮しつつ、責任を持って牛肉を生産する」オージービーフの姿勢が明確にされました。また、生産現場からは48万haの土地に9つの農場を持つ生産者も登場し、現状の取り組みを語ってくれました。今、オージービーフは、地球に優しいだけでなく、労働環境など、全方位から問題を捉え、総合的なサステナビリティに取り組んでいるといいます。

ソーダストリームで、身近に始めるサステナブル


ペットボトルを止めて、ソーダストリームに。ソーダストリームは早くから環境汚染に対する活動を行う企業のひとつ

 “美味しい”を次世代へ。「サステナビリティ・フォーラム2019」を受け、改めて消費者の意識変革が必要なことも痛感。では、我々になにが出来るか? 問題が顕在化しているペットボトルの廃棄は、サステナビリティを考えるための格好の材料といえます。現在、ペットボトルを始めとするプラスチックゴミは世界的な問題になっていますが、未来を見据えて、消費者にもできることは身近にあるのです。


ソーダストリムのプロジェクト「プラスチックファイターズ」では、海上のマイクロプラスチックを舟で一網打尽にして排除に成功

 例えば、飲料で大量に消費されるペットボトルを繰り返しつかえるものに変えることも、手軽に始められるひとつの手段でしょう。そんなアクションに最適のプロダクトとなるのが、「ソーダストリーム」。水道水を使い、ボタンを押すだけでいつでも新鮮な炭酸水をつくることができる炭酸水メーカーを導入すれば、ペットボトルを消費せず環境を守ることができます。それだけでなく、新鮮な炭酸水がいつでも飲めるという利便性も、消費者にとっては大きなメリットになってくれることでしょう。

 大切なのは取り組みを“持続させる”ことで、従来の生活を一変させて、サステナビルのために疲弊しては意味がありません。無理せず、ちょっとした工夫で、“ずっと続けられること”が肝要。意識を少しもつだけで、サステナブルはより身近になはずです。そして、その意識は、きっと世界を変えていくに違いありません。

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