スマホのモバイルバッテリー、どう選ぶ?早い物はどれ?充電は100%を超えても0%もNG。発火にも要注意

2024年3月21日(木)12時30分 婦人公論.jp


イメージ(写真提供:Photo AC)

外出や旅行先、災害時など、コンセントが使えない状況でもスマホの充電ができるモバイルバッテリー。使いすぎによる充電切れの不安を払拭してくれる頼もしいアイテムですが、取り扱いを間違えると劣化が早まったり、発火してしまったりするおそれがあります。モバイルバッテリーの選び方や使用上の注意点、処分方法を解説します。

* * * * * * *

選び方のポイント


<用途に合わせて選ぼう>

・バッテリー容量

モバイルバッテリーによって充電できる容量は異なります。

一般的に、mAh(ミリアンペアアワー)で表記される数字が大きいほど大容量です。容量の大きいモバイルバッテリーは、一度の充電でスマホを複数回充電することができます。

スマホのバッテリー容量の目安は、iPhoneやGoogle Pixel、Xperiaなどで3000〜5000mAh程度です。機種のバッテリー容量に合わせて選びましょう。

・充電の速度

モバイルバッテリーの出力電力はW(ワット)で表記され、この数字が大きいほど充電が早くなります。

より短時間で充電したい場合は、「USB PD(ユーエスビー パワーデリバリ)」、「Quick Charge(クイックチャージ)」、「PowerIQ(パワーアイキュー)」などの急速充電規格に対応したモバイルバッテリーを選ぶとよいでしょう。

・サイズ・重さ

モバイルバッテリーは、容量が大きいものほどサイズが大きくなり、重さも増加する傾向にあります。選ぶ際は、用途にあわせて容量を検討することが大切です。目安として、持ち運びに向いているのは200g以下のモデルとされています。

<自分のスマホに対応しているかも確認を>

モバイルバッテリーによって、充電できるスマホとできないスマホとがあります。自分の機種に対応しているかどうかは購入前に必ず調べておきましょう。

また、モバイルバッテリーとスマホを繋ぐケーブルにはLightning、USB-Cなど複数のタイプがあります。対応するケーブルが手元にない場合には別途購入が必要となるので、ケーブルの種類も確認しておきましょう。

「スマホとあわせて使いたい便利アイテム10選!写真撮影に便利なものから、落下や水没からスマホを守るものまで」はこちら

注意したいポイント


<過充電・過放電>

モバイルバッテリーが100%充電されている状態でさらに充電を続けると、バッテリーに負担がかかり劣化が早まります。目安として80%ぐらいで充電を止めるとよいでしょう。

また、バッテリー残量が0%のまま放置すると「過放電」になり、これもバッテリーの劣化を早めます。モバイルバッテリーを使用する際は使用前と使用後にバッテリー残量を確認し、0%になる前に充電するのがポイントです。

<高温>

モバイルバッテリーは高温に弱いため、真夏の車内や直射日光が当たる場所、暖房器具の近くなどに放置しておくと発熱や発火の恐れがあります。

<衝撃・落下・圧力>

モバイルバッテリーは、なにかにぶつけたり落下させたりした際の衝撃や、上に重いものを載せた際の負荷などにより、内部がショートして発火することがあります。

そのほかにも、モバイルバッテリーをポケットに入れたまま座ったり、ペットが噛んでしまったりして発火することもあるので、日頃から取り扱いには注意するようにしましょう。

「スマホの火災事故に注意!充電方法、間違えていませんか?充電0%と100%はバッテリーに負担がかかるので避けて」はこちら

モバイルバッテリーの買い替えタイミング


<劣化が進んだら買い替えを>

モバイルバッテリーは充放電を繰り返すうちに徐々に劣化し、最大容量が減っていきます。

「モバイルバッテリーを充電するのに以前よりも時間がかかるようになった」「バッテリーの減りが早くなった」といった症状が見られはじめたら、買い替えを検討する時期です。

劣化が進んだモバイルバッテリーは、充電効率が下がるだけでなく、発煙や発火のリスクも高まります。もし本体が変形するほどの膨張や異常な発熱が見られた場合は、事故防止のためすぐに使用を中止してください。

<処分方法>

使わなくなったモバイルバッテリーを処分する際は、家電量販店やホームセンターにあるリサイクルボックスで回収してもらいましょう。

ひとつ注意点として、モバイルバッテリーは発火の恐れがあるためごみ収集には出せません。去年1月には茨城県取手市で、不燃ごみにモバイルバッテリーが混入していたことによるごみ収集車の火災事故が発生しています。この時はすぐに火が消し止められ大事には至りませんでしたが、場合によっては重大な事故が発生するおそれもありますので、モバイルバッテリーは適切な方法で処分するようにしましょう。

「住宅火災の死者は年間約900人!寝たばこやストーブ…いざというとき、住宅用火災警報器は働く?電池切れや故障の可能性も」はこちら

婦人公論.jp

「モバイルバッテリー」をもっと詳しく

「モバイルバッテリー」のニュース

「モバイルバッテリー」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ