うどん愛が深すぎて意味が分からない 香川の謎文化「おかえりなさいうどん」とは
2019年4月3日(水)17時0分 Jタウンネット
「うどん県」の愛称でお馴染みの香川県。うどんへの愛は他の地域の追随を許さない。あまりに熱すぎるため、時に県外の人を驚かせてしまうことがある。
愛が深すぎて、県外の人には意味がよく理解できないレベルまで来ているキャッチコピーを香川県で見た。 pic.twitter.com/aIgAhEr2Ts
- U-zhaan(ユザーン) (@u_zhaan) 2019年4月2日
坂本龍一さんとの共演などで知られるタブラ奏者のU-zhaan(ユザーン)さんが、2019年4月2日に投稿したこの写真もその一例と言えるだろう。
県民にとっては当たり前?
ユザーンさんはツイッターで、「愛が深すぎて、県外の人には意味がよく理解できないレベル」とコメント。確かに県外の人からすると少し驚いてしまう。投稿のリプライ欄には、
「ただいまうどん、みたいな感じですか?香川に着いたらまずは、うどん。食べたくなります」
「こんなこだわりの強いキャッチコピーなんて知らない」
といったコメントが寄せられている。
パンチの強い言葉が並んだ垂れ幕は、高松自動車道の津田の松原サービスエリア下り線の「あなぶき家」にあることがわかった。
さらに調べてみると、上り線には「いってらっしゃい うどん」があることも分かった。
2019年4月3日、あなぶき家を運営する穴吹エンタープライズの担当者に話を聞いた。「おかえりなさいうどん」「いってらっしゃいうどん」について、なんとコメントするのだろうか。
まず設置されている経緯を聞くと、津田の松原SAの立地が大きく関係しているという。
「高松自動車道の香川県最初(編注:下り線)のサービスエリアですので、下り線は『おかえりなさい』、上り線は最後ですから『いってらっしゃい』にしています」
また、うどんという言葉から「香川県」を思い浮かべる人が多いことから、この看板には「おかえりなさい 香川県」といったようなニュアンスもあるのだという。県外に出ていた地元の方へのメッセージというわけだ。
すでに10年ほど使用されているフレーズで、担当者は「慣れ親しんでいたので意外です」とネット上での反応についてコメント。その上で、
「サービスエリアでもとりあえず(香川に)帰ってきたらうどんを食べる方がいらっしゃる」
とも話していた。つまりは、文字通りの「おかえりなさいうどん」を楽しむ香川人もいるということだ。
うどん消費量2位の埼玉県民の筆者ですら衝撃を受けた「あなぶき家」。これに驚いているうちは、1位の座に手は届かないかもしれない。