65歳以上で厚生年金に加入して働く人の年金が増えるタイミングって?

2024年4月6日(土)8時10分 All About

年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、65歳以上で厚生年金に加入して働き続ける場合の、もらえる年金額が改定されるタイミングについてです。

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。
今回は、65歳以上で厚生年金に加入して働き続ける場合の、もらえる年金額が改定されるタイミングについてです。

Q:65歳以上で厚生年金に加入して勤務すると、年金が増えるのは、いつ?

「現在65歳で会社員をしております。厚生年金に加入して厚生年金保険料を支払い続けております。今働いている分の厚生年金は、いつ受け取れるのでしょうか? せっかく払った年金はなるべく早く受け取りたいものです」(東海・65歳・会社員)

A:毎年10月に改定され、12月にもらえる年金額に反映されます

2022年(令和4年)4月から「在職定時改定」という制度が導入されました。この制度は、老齢厚生年金をもらいながら厚生年金に加入して働いている65〜69歳の人に対して、前年9月から当年8月まで働いた1年分の厚生年金保険料分を、10月分の老齢厚生年金額に反映するというものです。
改定が反映された10月分の老齢厚生年金は、12月に支給されます。
相談者のように65歳以降も働いて厚生年金に加入し、給与から厚生年金保険料が天引きされている人にとっては、退職を待つことなく老齢厚生年金の支給額が増えていきますので、うれしい改定といえるのではないでしょうか。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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