『美味しんぼ』にも登場! 大阪の出汁文化を支える明治36年創業の昆布店『こんぶ土居』で買うべき2品とは

2024年4月7日(日)17時0分 食楽web


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●大阪の出汁文化を支える『こんぶ土居』。グルメ漫画・美味しんぼで紹介された「本格十倍だし」と人気商品「細切りしおふき」の魅力を探ってみた。

 鰹と昆布を使った合わせ出汁の発祥地といわれ、出汁文化が発達した大阪。水上交通が発展した江戸時代、大阪は海の玄関口として日本全国からさまざまな食材が集まっていました。北海道から運ばれてきた昆布を大阪で加工していたことから、昆布を使う習慣が根付いたとされています。

 明治36年(1903年)創業の『こんぶ土居』は、グルメ漫画・美味しんぼに登場したことで有名な老舗昆布専門店。昔ながらの商店や古い長屋など、レトロな町並みが残る空堀商店街に店を構え、数々の料理人や地元民に愛されてきました。


121年大阪の出汁文化を支えてきた老舗

 趣のある店内には、北海道函館の昆布の名産地・川汲浜(かっくみはま)で採れる天然真昆布や昆布を使った加工品がずらり。数ある商品の中から特に人気の2つをご紹介しましょう。

薄めるだけで料亭の味!「本格十倍だし」


「本格十倍だし」900円

 同店の看板商品「十倍出し」は、お湯で10倍に薄めるだけで風味豊かな出汁が作れる優れもの。昆布と鰹、煮干しを配合したお手頃な「標準十倍出し」と、上質な昆布と鰹だけを使った「本格十倍出し」の2種類があり、それぞれ特長が異なるそうです。

 店員さんによると「標準はコクのある味わいなので、お味噌汁や煮物に。本格はお吸い物やうどんのつゆ、おひたしなど出汁の風味を活かした料理に使うのがおすすめです」とのこと。対面で商品の説明を聞きながら購入できるので、迷ったら相談してみるといいですよ。


『美味しんぼ』77巻に登場

 今回購入したのは、美味しんぼでも紹介された「本格十倍だし」。原材料は北海道道南産真昆布と生産者限定の鹿児島県産近海一本釣り鰹本枯節(ほんかれぶし)、高知の完全天日塩のみで、化学調味料は一切使われていません。

 さっそく『こんぶ土居』の公式YouTubeを参考にお吸い物を作ってみました。作るといっても、汁椀に「本格十倍だし」15mlと熱湯135ml、薄口しょうゆ少々、お好みの具材を入れるだけ。


お湯を注ぐだけでお吸い物が完成

 お湯を注いだ瞬間、鰹と昆布の香りがふわっと立ち上り、思わず深呼吸。あらゆるストレスや疲れが飛んでいきそうです。一口飲んでみると、鰹の豊かな風味と昆布の優しい旨味が押し寄せてきて、料亭で出てきそうな上品な味わい。「そうか、出汁ってこんなに美味しかったのか」と改めて衝撃を受けました。

 200mlで900円と高価ではありますが、市販のだしの素や白だしで作るものとは全く違います。手間暇かけて作ったような本格的なお吸い物がこんなにも簡単に味わえるなら、納得のお値段です。

最強ご飯のお供「細切りしおふき」


「細切りしおふき」550円

「細切りしおふき」は、公式オンラインショップの売上ランキングで常に上位に入っている人気商品。細切りの真昆布を丸大豆しょうゆや純米酒、和三盆など厳選した調味料で煮込み、乾燥させて作る昔ながらの塩昆布です。

『こんぶ土居』の商品は、全て最高級の伝統調味料のみを使用しているそう。原材料名の欄には調味料一つひとつの産地が記されており、強いこだわりがひしひしと伝わってきます。


こだわりの調味料で作った塩昆布 [食楽web]

 炊き立ての白ご飯にのせて口いっぱいに頬張ると、昆布の濃縮した旨味がじわじわとやってきて、後からしょうゆやみりんの甘じょっぱさが追いかけてきました。調味料の味が強すぎず、昆布の風味とご飯の甘さがしっかり感じられます。塩昆布といえばまず塩気がガツンと来るイメージだったので、想像を超える繊細な味わいにびっくり。

 一番好きなご飯のお供は? と聞かれたら、食い気味に「こんぶ土居の細切りしおふき」と答えたいくらいお気に入りになりました。

まとめ

 121年もの間、大阪の食文化を支えてきた『こんぶ土居』。昔ながらの製法や原材料にこだわりつつ、出汁を取る習慣がない人でも手軽に取り入れられる製品が揃っています。オンラインショップでも購入できるので、気になる方はぜひお試しください。

(撮影・文◎安達春香)

●SHOP INFO

店名:こんぶ土居

住:大阪府大阪市中央区谷町7丁目6番38号
TEL:06-6761-3914
営:9:30〜18:00
休:日曜・祝日(年末年始とお盆休み)
https://www.konbudoi.jp/

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