「酔っ払った私に近所のおばちゃんが『このままじゃ死んでしまうで』。気付けば鞄も財布もなくなってて...」(大阪府・30代男性)

2022年4月14日(木)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Mさん(大阪府・30代男性)

その日、Mさんはお酒を飲みすぎて酔っ払い、気付くと自宅前に座り込んでいた。すると彼の元に近所のおばちゃんがやってきて、優しく介抱してくれたのだという。

ところがその後、Mさんは「地獄に落ちた」ような気分になって......。

<Oさんの体験談>

数年前の話ですが、ある日友達とナイトクラブに遊びに行き、お酒を飲みすぎてしまいました。

目覚めたら家の前で毛布を抱え、座りこんでいたのです。朝3時ごろでしょうか。1月末でめちゃ寒かった記憶があります。

すると向かいの家のおばちゃんが近づいてきました。

「大丈夫?飲みすぎやで、このままじゃ死んでしまうで」

彼女はそう言うと、温かいお茶をくれました。毛布もおばちゃんのものと分かりました。

そうして意識がはっきりしてくると、カバンも時計も財布も......全ての所持品がなくなっていることに気が付いたんです。

「昨日飲みすぎやで、めちゃくちゃやわ」

今までの人生で一番のピンチだと思いました。地獄に落ちた感じです。

しばらくして体力が戻ったので、実家に行ってスペアの鍵を取り、自分の家に戻った時でした。

前日夜に乗ったタクシーが来ました。ドライバーさんは50代後半のおじさんでした。

「あんた、昨日飲みすぎやで、めちゃくちゃやわ」

そう怒られて謝ると、おじさんは言葉をつづけました。

「車に残った荷物は触ってないから、チェックして!」

このおじさんは神様だ、と思いました。

タクシーの中にはカバン、時計、財布......なくしたものが全部あったのです。

おじさんと別れた時、ちゃんとお名前を聞けてなくて、今でもめちゃ後悔しています。

向かい家のおばちゃん、タクシードライバーのおじさん。本当にご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。

このご恩は一生忘れません。ありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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