血を抜かれた状態の“吸血鬼コスプレ”の女性の遺体が古い教会で発見される

2024年4月17日(水)12時0分 tocana

 サブカル系女子のゴーストハンティング旅の途中で何が起こったのか——。吸血鬼コスプレをした若い女性の血液が抜かれた遺体がイタリアの廃教会で発見されたのだ。


■“吸血鬼コスプレ”の女性の遺体が発見される


 イタリアの田舎町の廃教会で、“吸血鬼コスプレ”の服装をしたフランス人女性の遺体が発見された。遺体は刺し傷と銃撃による傷で失血しておりほぼ無血の状態であった。警察は彼女が「ゴーストハンティングTikTokチャレンジ」に参加していた可能性があると推測している。


 仏リヨン近郊のサン・プリーストに住むオリアーヌ・ナタリー・レネ(22歳)の遺体はまるで胎児のような格好で横たわっていたと発見したハイカーは話す。


 彼女を知る者によれば、レネは黒い服を着るのが好きで「吸血鬼か死体のように見える」格好を好んでいたという。


 彼女はおそらくゴス(goths)と呼ばれるサブカル系カルチャーに傾倒しており、死のテーマを好み、廃墟や墓地を訪れたり、吸血鬼に見えるコスプレをしたりしていた。ゴスはゴシック・ロックの派生語であり、日本では“ゴスロリ”ファッションが知られている。


 レネは幽霊を探すゴーストハンティングも好きでこの時、イタリアの田舎町で幽霊を探す「ゴーストハンティングTikTokチャレンジ」の旅に出ていたことが示唆されている。


 レネには同じ趣味を持つエジプト移民家族出身の21歳のイタリア人、テイマ・ソハイブというボーイフレンドがいたのだが、付き合いはじめたある時期から暴力を振るわれるようになり、訴訟を起こした結果、司法はソハイブにレネに近づくことを禁じたのだった。


 しかし今回のレネのイタリア旅行で、ソハイブは彼女の後を追ってきていた。


 とすれば普通に考えて彼の犯行であることがまず第一に考えられるのだが、事実、レネの遺体が発見された数日後、ソハイブはリヨンで逮捕された。しかしながら犯行の動機は判然とはしておらず、警察は彼女の死が「同意による殺人」である可能性や、あるいは何らかの儀式の生贄であったのかどうかなど、詳しく調べている最中であるということだ。


■判然としない殺害動機と犯行の模様


「CNN」によると検視官のロベルト・テスティと警察は、彼女がキャンプ用ナイフで刺されて失血死し、死亡後に首に2回、腹部を1回、銃撃された可能性があると発表した。


 同局によると、教会内のレネの遺体の近くでピンクのマシュマロやその他の食料品が入った袋が発見されたという。


 警察によると、彼女の血液は入念に床からこすり落とされ、犯行現場から取り除かれていたという。同じく「CNN」の報道によると、争った形跡はなかったということだ。


 伊メディア「イル・ガゼッティーノ」によると、2人はヨーロッパを旅行中とみられ、近くの町の住人にキャンプができる廃村の場所を尋ねたという。


 同紙によると、彼女が発見された廃墟の教会は観光名所の一部ではなく、住民にもほとんど知られていなかったという。


 一方、この事件は「典型的な殺人事件」であると伊紙「イル・ジョルナーレ」は記者会見での当局者の発言を報じた。


 同紙によると、アオスタの検察官ルカ・チェッカンティ氏は「これは独占欲と被害者の意志の支配という動機によって動機付けられた典型的な殺人です」と述べた。


「リヨンで逮捕された人物は、計画的殺人およびその他の加重状況の疑いが深まっています」(チェッカンティ氏)


 同紙によると目撃者は2人が「吸血鬼」のような服装をしているのを目撃し、亡くなる前のレネは「やつれていて」、「死体」のようだったと述べているという。


 ソハイブの犯行であることが揺るがないものであるとすれば、その動機と犯行の様子がどのようなものであったのか。真相の解明が待たれる。



参考:「Anomalien.com」、「New York Post」ほか

tocana

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