4月22日は「アースデイ(地球の日)」。「オーガニック食品」ってどんなもの?日々の食事に取り入れるメリットとデメリット
2024年4月22日(月)7時30分 婦人公論.jp
イメージ(写真提供:Photo AC)
スーパーで見かけることが多くなった「オーガニック食品」。もともと環境への負担を軽減することを目的としたものですが、農薬や添加物などの使用が少ないため、健康面でも注目を集めています。暮らしに身近な存在となりつつあるオーガニックについて、定義や規定、メリット・デメリットをご紹介します。
* * * * * * *
オーガニックとは
「オーガニック(organic)」は直訳すると「有機体の」という意味の言葉です。日本では一般的に、農薬や化学肥料に頼らずに作る農産物や、それによる加工食品などを指します。
農産物や畜産物、加工食品に「オーガニック」と表示する場合は、JAS法(日本農林規格等に関する法律)に基づいて検査を受ける必要があります。検査されるのは、遺伝子組み換え技術や特定の農薬、化学肥料の不使用などです。
これに合格したもののみが「有機JASマーク」を付けることができるため、オーガニック食品を選ぶ際は有機JASマークの有無を確認しておくと安心です。
オーガニック食品は一般的なスーパーでも購入することができますが、オーガニック食品の取り扱いに特化した「オーガニックスーパー」も数多く展開されています。オンラインショップを設けているお店も多いため、最寄りに店舗がない場合は通販を検討してみるとよいでしょう。
ビオセボンのオンラインストアはこちら
ナチュラルハウスのオンラインショップはこちら
こだわりやのオンラインショップはこちら
旬楽膳のオンラインストアはこちら
クレヨンハウスのオンラインストアはこちら
なお例外として、水産物やその加工品、化粧品などはJAS法による検査の対象外です。そのため、企業が勝手に「オーガニック」を謳うことも可能といえます。これらの商品を購入する際は、なるべく信頼できる企業のものを選ぶようにしましょう。
『「国産ワイン」と「日本ワイン」違いは?「オレンジワイン」って何?「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」って?日本酒・ワインのあれこれを解説』はこちら
オーガニック食品のメリットとデメリット
<メリット>
・添加物が少ない
オーガニック食品には化学的に合成された添加物が使用されていないため、健康志向の人や小さな子どもがいる家庭に選ばれる傾向にあります。また、人工甘味料などに頼らないことから、より自然に近い味を楽しめるとされています。
・生産者が表示されている場合が多い
オーガニック食品の多くは生産者の顔や名前などの情報を表示しています。どんな人が生産したのかがわかるので、より安心して食べられます。
・環境に優しい
化学的に合成された肥料や農薬を使用しないため、土壌や河川、大気の汚染が少なく、環境に優しい食品です。
<デメリット>
・価格が高い
オーガニック食品は、農薬や化学肥料に頼らないため生産に手間がかかりやすく、一般的な食品よりも価格が高い傾向にあります。
・流通量が少ない
徐々に増えてきているものの、オーガニック食品は一般的な食品と比べて流通量が少ないのが現状です。
・長期保存に向かない
オーガニック食品は添加物の使用料が少ないか、または全く使用されていないため、長期保存には不向きです。一般の食品に比べて賞味期限が短いことも多く、購入したら早めに食べきる必要があります。
「老けない最強食ベスト5!冷凍で栄養価がさらに高くなる野菜とは?冷凍庫に入れる前のひと工夫で、野菜の酸化・老化を防ぐ」はこちら