“幽霊との遭遇率”を絶え間なく続く雨が高めている可能性?!その理由とは

2024年4月21日(日)16時0分 tocana

 3月、イギリスでは異常に雨が多かったのだが、今年はさらに雨が続くことになった。イングランド南部の一部地域では3月の平均降雨量の2倍以上となっている。この終わりのないように見える雨続きは、異常気象、特に豪雨が超常現象の頻度や強さに影響を与えているかもしれないという理論の復活を促している。


 歴史的に、幽霊ハンターや超常現象愛好家は、水と幽霊との遭遇の相関関係に注目してきた。複数の説によると、水域、特に川のような流水は霊的なエネルギーの伝導体として作用し、特定の場所で幽霊が出やすくなる可能性があるというのである。


 例えば、雷雨の間に放出されるエネルギーは、魂が顕在化するために必要なエネルギーを提供すると信じている人もいる。雨という形で降ってくる水もエネルギー源、特に運動エネルギーであり、一滴の雨は約12ミリワットの電力に相当する。現在、絶え間なく降り続く雨が地面や建物にしぶきを上げていることから、このエネルギーが超常現象の一因となっている可能性がある。


 何世紀にも渡り、幽霊は川や湖、井戸と強く結びついてきた。空気中の水分が増加しているとき、濃霧のとき、湿度の高い夏の夜、そしてもちろん暴風雨のときにもだ。低気圧が続いてにわか雨が降ったり、長雨が続いたりする現在の気象パターンを考えると、多くの心霊スポットは通常よりもはるかに飽和状態に近づくだろう。


 また、遠くの豪雨は、超低周波として知られる超低周波振動の源である可能性があり、超常現象と認識されるいくつかの経験に自然な説明を提供する可能性がある。超音波はしばしば、見当識障害、パニック感、心拍数の増加、血圧の上昇という形で、不安感や不快感を伴う。極端な例では、低周波音は幽霊の幻視だけでなく、抑うつ感、一般的な不安感の原因となる。


 また、雨が単にトリガーオブジェクトとして機能している可能性もある。ゴーストハンターは、その時代の衣装を着たり、身近なものを持ち込んだりして、霊に対しコミュニケーションを促すことで知られている。ある種の霊にとって雨は重要な意味を持つのかもしれない。暴風雨の中で死んだのであれば、そうかもしれない。だから、雨が降ると土砂降りが引き金になって、死んだ日の天気と一致してエネルギーが湧いてくるのかもしれない。


 今回のイギリスのように雨の状態が続いていることは、つまりイギリスで超常現象が起こりやすい環境が続いているという可能性があるのだ。長期予報では、今後数カ月の降雨量が平均かそれ以上になることを示唆しているが、4月のにわか雨という短期的な気象パターンは、ゴーストハンターや超常現象研究者にとって、雨の多い天候と超常現象活動の相関関係を観察し、記録する絶好の機会となる。


 雨が本当に心理を揺さぶるのか、単により雰囲気のある幽霊狩りの体験の舞台を設定するだけなのか、今後数週間は調査のための絶好の機会となる。しかし、雨の中での調査は、雨が証拠を打ち消してしまうという厄介な事情もある。雨が屋根、壁、窓を打つ音は、原因不明の音と間違われることがあるのだ。特に古くて雨漏りをしている建物では、さまざまな表面に水滴が落ちて異常な音がする可能性が高くなり、録音した音声が外の雨音にかき消されることがある。


 はたして、雨が続くイギリスでは幽霊の研究が進むのだろうか。そして間もなく梅雨を迎える日本も、幽霊や超常現象と雨との関係を注意深く観察するチャンスかもしなのれない。


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【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】


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