新たな「伝統工芸」になるかも 繊細なレーザー加工で作る「のとひばこ」知ってる?
2021年4月23日(金)8時0分 Jタウンネット
[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2021年4月5日放送の「これってスゴくないですか?」で、「のとひばこ」の紹介をしていました。
美術や工芸が盛んな石川の、新しい伝統工芸となるかもしれません。
板を何枚も重ねて...
「のとひばこ」とは、能登ヒバから生まれた木製雑貨。能登ヒバを使い、作品の形状が箱を想像させることからこのネーミングがつけられました。
作っているのは、金沢市湊にある「東森木材」。高性能のレーザー加工機で、コンピューター上の画像を加工機に移行して、木材に彫刻していきます。
彫刻を施す木材の種類や木の板の厚み、気温や湿度などの見極めが肝心。レーザー加工なので、細かな描写も彫刻可能で、表面の模様はレーザーの彫り方で濃淡をつけています。
このレーザー加工は、看板や表札などに使われ、口コミで広がりました。
そして、「のとひばこ」は、この彫刻を施した板を何枚も重ねていき、立体感をもたせたものです。
金沢駅の鼓門、兼六園、石川門など石川の名所を細かな描写で、空気感と迫力を持たせて表現してあります。
斜めから見ても、影が浮き出たり人が隠れていたり、細かな仕掛けがたくさんあり、レーザー加工機メーカーの担当者も驚いているそうです。
レーザー加工は、未開拓で未知の部分が多く、未来の伝統工芸としてこれからを代表する工芸ともなりうるかもしれません。
(ライター:りえ160)