丸亀城スタンプラリーが天才的アイデア 色の違うスタンプ、「版画」のように重ね押しすると...

2019年4月20日(土)8時0分 Jタウンネット

香川県丸亀市にある丸亀城で行われているスタンプラリーが話題になっている。


城内を巡りながら一枚の台紙にスタンプを重ねて押していくと、美しい丸亀城が完成するという仕掛けだ。こちらの画像をご覧いただくと、わかりやすいかもしれない。左上が最初の段階で、右下が完成版だ。


最終工程で、思わず「オオオオッ!」と声が出るほど感動的だ、などとツイッターに投稿され、大きな反響を呼んでいるのだ。


いったいどんなスタンプラリーなのだろう。Jタウンネット編集部は、丸亀市に詳しい話を聞いてみた。


目的は「石垣修復の応援」


電話で答えてくれたのは、丸亀市産業観光課の担当者だ。


「スタンプラリーの台紙のサイズは、はがきの大きさです。まず丸亀城内観光案内所のおみやげショップで、台紙を1枚200円で購入していただきます。最初のスタンプは、観光案内所で押していただきます。専用のスタンプ台が用意されているので、台紙をきちんと差し込めば、スタンプするだけです。スタンプの色はオレンジ色です」


上の写真が、その結果だという。たしかに何か押されているが、ちょっと......、大丈夫だろうか。しかし、城内の太鼓門の中に設置された2個目のスタンプを押すと...。


こちらの写真のように、青空がくっきりと刷られている。さらに、天守閣1階にある3個目のスタンプを押すと...。


樹々の緑が刷られている。そう、城の中を見学しながら、重ね押しして回るのだ。現在は天守閣の3階に設置された4個目のスタンプは薄墨色だ。


4個目のスタンプは、近日中に城内の別の場所に移動するかもしれないという。


「実は、昨年夏の豪雨で石垣が崩落しました。その現場が見渡せる城内グラウンドに、ブースを移動する予定なのです。美しい石垣が完成するよう応援していただきたいというのが、このスタンプラリーの目的の一つなのです」(担当者)


丸亀城の石垣は、崩れた石垣の応急対策工事を行っている。いずれ本格的な復旧工事に着手する予定だ。台紙の売り上げの一部は、石垣修復応援募金に充てられるという。


5個目のスタンプは、市立資料館の中だ。スタンプの色は黒。黒が加わることで、上の写真のように見事な石垣の丸亀城が完成する。


丸亀城の4層に積み重ねられた石垣は、約60メートルと日本一の高さを誇っている。その見事な曲線は「扇の勾配」と呼ばれている。丸亀城の築城は1597年(慶長2年)といわれ、400年以上の歴史を持つ。白亜の天守は、全国でも珍しい木造天守だ。

Jタウンネット

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