史上最強の「カツ定食」! 五反田『あげ福』の「肉ミックス定食」が最高に旨い理由

2019年5月25日(土)12時0分 食楽web


食楽web

 人生で何度もとんかつを食べてきましたが、こんなにサックサクで軽快なカツを食べたことがありません。あまりの軽さに「これはひょっとして太らないカツなのではないか」と本気で思ってしまうくらい。衣も油もさっぱり。そして肉の上品な味……。

 そんな口福にひたれるカツが、東京・五反田に店を構える『あげ福』で味わうことができます。

 平日でも昼時にはずら〜っと行列。そして“カロリー高め”なイメージの揚げ物メインの店なのに、女性のお客さんが非常に多いのが特徴です。みんなのお目当ては、「肉ミックス定食」(1,800円)です。岩手最高級銘柄豚の上ヒレカツ、A5ランクの黒毛和牛100%のメンチカツ、さらにしっとりやわらかなチキンカツの3種類。つまり、牛、豚、鶏の3つの極上カツが楽しめるんです。

 では、この「肉ミックス定食」のカツがいかにスゴいかをご紹介しましょう。

「肉ミックス定食」が美味しい理由とは?


ランチの「肉ミックス定食」1,800円

 まず上ヒレカツやチキンカツの「衣」。

『あげ福』では厳選した特製のパン粉を使っており、ひとかじりすると、耳に響くほどの「サクッ」という音がします。まるで新雪を踏んだかのような軽い音。その音と同時に、ふわりと噛み切れてしまう柔らかいお肉。


ヒレカツ、チキンカツに使用する真っ白ふわふわのパン粉。粗目で、甘みのあるパン粉です。お店では豚、牛、鶏以外に、エビやホタテなどの海鮮の揚げ物もあり、揚げる食材によってパン粉を変えているそうです


「肉ミックス定食」のヒレカツは岩手県が誇る最高級の銘柄豚「岩中豚」を使用。あっさりしていて、赤身と脂身のバランスが良いのが特徴です。とんかつメニューには期間限定で、鹿児島「やごろう豚」や静岡県産「富士山麓豚」、兵庫県淡路島産「金猪豚」などの銘柄豚を使ったものもあります。


「岩中豚」の上ヒレカツ。淡いピンク色のお肉は柔らかく、濃厚な旨味が口中に広がります


鶏ささみを使ったチキンカツ。こちらのしっとりみずみずしい食感がたまりません

 続いて、メンチカツ。これもまたすごいんです。A5ランクのとびきり上質な黒毛和牛を100%使ったメンチ。聞いただけで美味しそうですよね。


黒毛和牛100%を使ったメンチカツ。中からジュワッと肉汁が出てきます

 カリカリの香ばしい衣の中から、じゅわ〜っと溢れ出てくる黒毛和牛の肉汁。こちらは上質な牛の脂自体に味があるので、ソースがなくても十分に美味しく食べられます。

 この肉カツ3種類を食べていると、本当に鳥肌が立ってしまうほどその美味しさに興奮してしまうんです。

肉のプロが仕入れ、こだわって揚げる


揚げ油は米油とラードを使用

 さて、この『あげ福』の肉カツがなぜこんなに美味しいのかといえば、まずは上質な肉の仕入れにあります。こちらの店は、精肉卸の『ヤザワミート』の直営店なので、肉の目利きのプロフェッショナル。

 そして美味しいお肉をより美味しく食べてもらうために、労力を惜しまないんです。

 さっぱりしたサクッとした「衣」を目指して特製のパン粉を開発したり、さっぱり揚げるために高価な米油を採用したり。さらにとんかつソース、ジンジャーソース、タルタルソースのソース類は全て自分たちで作る。そして何より、素材ごとに、衣の付け方、火入れの温度や時間を変えてお客さんの前で揚げていくんです。

 ごはんにも手抜かりはありません。山形県産の「つや姫」を毎日店内で精米し、炊きたてを提供してくれるんです。


ツヤツヤのご飯が、カツにぴったり。

 さらにすごいことがあります。それは、こんなにカツに対して最高の状態を作っているのに、「脂質、糖質」が気になるお客さんが「衣を外して欲しい」と頼めば、即対応してくれるんです。


こんな文言が壁に貼られているので、気軽にお願いできる

 店長の原英樹さんによると
「あくまでお客様を主体にしたお店でありたいんです。また、衣を外してもお肉のジューシーさを閉じ込めて揚げる手法なので、その美味しさはきちんと伝わると思います」とのこと。

 最後に、「肉ミックス定食」のオススメの食べ方を聞いてみました。すると…
「お好きなように食べていただくのが一番ですが、お肉の美味しさをよりわかる食べ方としては、ヒレかつの最初のひと切れはお塩で、もうひと切れは特製ジンジャーソースで。また、チキンカツはタルタルソース。メンチカツは、そのままで食べていただくのがオススメです。ただ、そうすると卓上にあるとんかつソースを使わなくなってしまうのですが、このソースも特別に無添加でさっぱりお召し上がりいただけるように作ったソースですので、お好きなタイミングで味変していただけたらと思います」


定食についてくる調味料。左上から特製ジンジャーソース、特製タルタルソース、高知県土佐の塩を使用

 何から何までパーフェクトなホスピタリティで、女性たちを虜にしている理由がよくわかります。ちなみに夜は、ワインバーのように、様々なカツを肴にお酒を楽しむこともできます。並んででも味わう価値のある至極のとんかつ、ぜひ味わってみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:あげ福

住:東京都品川区西五反田2-15-13 ニューハイツ西五反田1F
TEL:03-5719-4129
営:11:30〜15:00、17:00〜23:00
休:無休

食楽web

「とんかつ」をもっと詳しく

「とんかつ」のニュース

「とんかつ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ